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電話番号表示オプション(アセット)とは?仕組みやCV計測方法、導入メリットなど詳しく解説!
検索広告で電話でのお問い合わせ数を増やしたい場合、電話番号表示オプション(アセット)を活用してみましょう。
電話番号表示オプションは検索広告の下部に電話番号を表示できる機能のことです。緊急性の高いサービスを訴求するときや、電話で申し込みたい層にアピールしたいときに活用することで、集客につながりやすくなります。
本記事では、電話番号表示オプションの仕組みや設定方法、効果測定の仕方を紹介します。お問い合わせ数を増やして売上につなげたい方はぜひ参考にしてください。
電話番号表示オプション(アセット)とは?
電話番号表示オプションとは、検索結果画面に電話番号を表示できる広告表示オプションです。
Google 広告のレスポンシブ検索広告と、Yahoo!広告のスマートフォン向け検索広告で利用できます。
名称と利用可能な広告は、媒体によって異なります。
<Google 広告の場合>
名称:電話番号表示オプション
利用できる広告:レスポンシブ検索広告
配信媒体:PC・モバイル
<Yahoo!広告の場合>
名称:電話番号オプション
利用できる広告:スマートフォン向け検索広告
配信媒体:モバイルのみ
この記事では、名称を「電話番号表示オプション」に統一して解説します。
電話番号表示オプションの費用の仕組みは?
電話番号表示オプションの料金形態は、Google 広告・Yahoo!広告の両方ともクリック課金制です。
電話番号がクリックまたはタップされた場合に費用が発生し、番号が広告に表示されただけでは費用は発生しません。
この場合、「クリック」と「電話発信」は別のものになります。
クリックに対して費用が発生するので、電話番号をクリックだけして電話を発信しなかった場合も費用が発生します。
電話番号表示オプションはコンバージョン計測可能
電話番号表示オプションでは、コンバージョン測定が可能です。
Google 広告とYahoo!広告で、測定できる内容が異なります。
Google 広告の場合は、「通話レポート」の機能をオンにすることでコンバージョン測定が可能です。
設定された最小通話時間より長い時間の通話をコンバージョンとして測定します。
Yahoo!広告では、電話発信用リンクをクリックまたはタップした回数を、電話発信回数としてコンバージョン計測することが可能です。
課金はクリックに対して行われますが、コンバージョン計測は通話時間や発信回数に対して行われます。
ただし、Google 広告の場合は通話レポートを利用せずクリック数をコンバージョンとして測定することも可能です。
Google 広告の通話レポートとは?
Google 広告の電話番号表示オプションで通話記録のレポートを確認したい場合は、通話レポートの機能を利用します。
検索広告に掲載された、Google 広告専用の電話番号をユーザーがタップして発信した場合、通話レポートに記録されます。
また、通話レポートの仕組みについて、Google 広告 ヘルプでは以下のように紹介されています。
引用:通話レポートについて
- 顧客がお客様の広告をタップして電話をかけます。この場合、広告をクリックしてお客様のサイトにアクセスした場合と同じクリック単価が発生します。
- お客様の会社や店舗に電話がかかります。顧客の通話は Google 広告専用転送電話番号を経由するため、通話に関するデータを収集して発信者を識別できます。インド以外の国では、Google 広告専用転送電話番号を経由した通話に対して発信者番号が機能します。
- 広告から発生したすべての通話に関するデータを確認し、その情報に基づいて広告を見直すことができます。
記録できる内容は以下の通りです。
引用:通話データの詳細を表示する
- 開始時間
- 時間
- 発信者の国コード
- 発信者の電話番号(インドと日本を除く地域で、15 秒を超える通話に対応)
- 発信者の市外局番
- ステータス(応答の有無)
- 通話の発生元
- 通話タイプ
- キャンペーン
- 広告グループ
- 録音(通話の録音が有効になっている場合のみ)
- 検索キーワード
また、60秒以上の通話時間をコンバージョンとしてカウントするなど、一定時間の通話をコンバージョンとしてカウントすることも可能です。
一定時間の通話が確認できない通話はビジネスにとって不要な通話である可能性が高いため、コンバージョンとカウントしないことで、より有益な通話をコンバージョンとして評価することができます。
このレポートは自動入札機能にも適用できるので、自動入札の精度改善も期待できます。
Google 広告の規約、掲載条件
Google 広告における、電話番号表示オプションの規約と掲載条件を記載します。
<掲載できない電話番号>
- Googleによって確認されていない電話番号
- 不正確または無効な電話番号、無関係な電話番号、広告に掲載されている店舗やオフィスにつながらない電話番号
- FAX 番号、プレミアム ナンバー、バニティ ナンバー
- 掲載対象の国のものではない電話番号
- バーチャル電話番号サービスまたはパーソナル ナンバリング
- ボイスメール サービスが有効でない電話番号
上記いずれかに該当する電話番号は、広告表示オプションは許可されません。
Google側で電話番号を確認できるようにするために、以下のいずれかを行う必要があります。
- サイトに番号を表示する。その際、確認用 URL のドメインは、広告の表示 URL と同じドメインでなければなりません。
- ドメインを所有していることを証明するために、Google Search Console と Google 広告のアカウントをリンクするか、固有の Google 広告コンバージョン トラッキング タグまたはリマーケティング タグをウェブサイトに追加する。
- 住所表示オプションを使っている場合、関連付けられた電話番号を修正する。
- 電話専用広告や電話番号表示オプションを編集する。
参考:リンク先の要件
Yahoo!広告の規約、掲載条件
Yahoo!広告における、電話番号表示オプションの規約と掲載条件を記載します。
<以下のいずれかの局番で始まる電話番号>
- 着信課金用電話番号(フリーダイヤル):0120、0800、0078
- 統一番号用電話番号(ナビダイヤル):0570
- IP電話番号:050
- 事業者識別番号:0066-9
- 固定電話等の市外局番
参考:電話番号アセット
<掲載できない電話番号>
(1) ユーザーに断りなく連絡先を取得するもの
(2) ユーザーに断りなく返電を行うもの
(3) 発信者番号通知を行わなければ架電できないもの
(4) ユーザーに断りなく通信料金以外の課金を行うもの
(5) 社会通念上妥当と思われる金額を超えた通信料をユーザーに断りなく徴収するもの
(6) 電話番号以外の番号
(7) 海外の電話番号
(8) 海外に転送される電話番号
(9) FAX番号
(10) その他、当社が不適切と判断したもの
参考:4. 電話番号アセット
- 全ての広告掲載に電話番号表示オプションが掲載されるとは限りません。
- 電話番号表示オプションは、GoogleやYahooのリスティング広告で設定できる機能です。電話でユーザーから問い合わせを受けることで成約につながる商品やサービスを提供していれば、獲得施策として効果を発揮する表示オプションの1つです。
- 通話レポートでは通話に関するデータを確認することで、実際にコンバージョンに寄与した内容を踏まえて次の施策を打つことができます。どのようなデータが取得できるのかも事前に確認しておきましょう。
電話番号表示オプション(アセット)の4つのメリット
電話番号表示オプションには、4つのメリットがあります。
- 緊急性の高いサービスの場合、問い合わせされやすい
- クリックされなければ費用は発生しない
- 電話で申し込みたい層にアプローチできる
- 広告文を変えずに掲載できる
詳細を以下より解説します。
メリット1:緊急性の高いサービスの場合、問い合わせされやすい
電話番号表示オプションは、トラブル対応や飲食店など、「すぐに電話して問い合わせや予約をしたい」というニーズのあるサービスに適しています。
水漏れ修理や鍵のトラブルの場合は緊急性が高く、電話番号が広告に表示されていればタップしてすぐに発信できるので、問い合わせされる可能性が高くなります。
飲食店の予約も同様です。
広告からホームページに遷移して電話番号を探すのは、ユーザーにとって手間になります。
広告に電話番号が表示されていれば、すぐ電話して混雑状況の確認や予約ができるので、来店者数の増加が期待できます。
メリット2:クリックされなければ費用は発生しない
電話番号表示オプションはクリック課金制なので、電話番号を表示するだけなら課金の対象になりません。
広告を見たユーザーが、広告のタップではなく手入力で電話を発信した場合は、広告費用が発生することなく問い合わせを獲得できます。
メリット3:電話で申し込みたい層にアプローチできる
フォーム入力やメールよりも、電話で問い合わせや申し込みをしたいと考えている層にアプローチできる点もメリットです。
- 店舗の予約を取る
- 機器の操作方法やトラブル対応手順を口頭で説明する
このようなサービスは、電話による問い合わせのニーズが高いです。
- ブラウザ上の操作に慣れていない
- 文章の入力が面倒
- すぐに回答がほしい
このようなユーザーにも、広告に電話番号を表示することで取りこぼすことなくアプローチできます。
メリット4:広告文を変えずに掲載できる
広告表示オプションを利用することで、広告文を変更することなく電話番号を追加できるという点もメリットです。
広告文に直接電話番号を記載すると、審査に落ちる可能性があります。
電話番号表示オプションであれば、広告文とは別に電話番号を追加できるので安心です。
期間限定で電話番号を表示したい場合も、広告文を変更することなく追加できるので容易に設定できます。
- ユーザーは目的とするお店をスマートフォンで検索して、検索結果に表示された詳細ページをクリックしてお店の電話番号を入手し、電話をかけることが想定できます。この際、検索結果からお店の電話番号までの階層が深いとユーザービリティーが良いとは言えないでしょう。検索結果画面からワンクリックでお店に電話がかけられる電話番号表示オプションを活用することにより、ユーザーにとって利便性が高くなり、集客方法としても有効な施策となり得ます。
電話番号表示オプション(アセット)の2つのデメリット
電話番号表示オプションには、2つのデメリットがあります。
- クリックされると電話発信の有無を問わず費用が発生する
- クリック=発信ではない
以下より詳細に解説します。
デメリット1:クリックされると電話発信の有無を問わず費用が発生する
デメリット1つ目は、クリック課金制のため、電話を発信していなくてもクリックされるだけで課金対象になります。
実際に、電話での問い合わせや申し込みにつながらなかったとしても、クリックされた回数分の費用がかかるという点がデメリットです。
デメリット2:クリック=発信ではない
デメリット2つ目は、電話番号のクリック=配信ではないという点です。
電話番号のクリックがコンバージョンとして測定されます。
電話番号をクリックだけして発信していない場合でも、コンバージョンとして測定されるので注意が必要です。
通話回数や通話時間をコンバージョンとして計測したい場合は、Google 広告の通話レポートの機能を利用します。
ただし、Yahoo!広告の場合は、コンバージョンとして計測できるのはクリック数のみです。
- 電話番号表示オプションで要注意なのが「クリック課金」ということです。ユーザーが電話番号をクリックした時点で費用が発生します。そのため、営業時間外の時間帯に広告配信をしてしまうと、無駄な費用が発生してしまうことになります。電話番号表示オプションは配信時間帯の設定が可能なので、設定することをおすすめします。
電話番号表示オプション(アセット)の設定方法
Google 広告とYahoo!広告の、電話番号表示オプションの設定方法を解説します。
実際に利用する際は、この章を参考に設定をしてみてください。
Google 広告の場合
- 左側のメニューの「キャンペーン」から、「アセット」を展開し「アセット」をクリック
- 青い「+」ボタンをクリックして「電話」を選択
- 追加先を「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」から選択します。すべての広告に電話番号を表示させたい場合は「アカウント」を選択します。
- 表示させたい電話番号を入力
- コンバージョンアクションを「アカウント設定を使用(広告経由の通話数)」「広告経由の通話数」「なし」から選択します。(デフォルトは「アカウント設定を使用(広告経由の通話数)」)
- 「詳細設定」で電話番号を表示させるスケジュールを設定できます。
- 保存を押して完了です。
Yahoo!広告の場合
- Yahoo!広告の「検索広告」の管理画面から、「広告表示アセット」をクリック
- 「広告表示アセット作成」→「電話番号補足アセット」をクリック
- 電話番号を記載
- 必要に応じて曜日と時間を設定
- 「作成」をクリック
- 「関連付け一覧」のページに遷移
- キャンペーンタブか広告グループタブのどちらかを選択し「関連付けを編集」→「電話番号アセット」をクリック
- キャンペーンまたは広告グループを選択し、「決定して進む」をクリック
- 登録した電話番号を選択し、「設定」をクリック
電話番号表示オプション(アセット)で成果を高めるコツ
電話番号表示オプションの成果を高めるために、以下の3つのコツを解説します。
- 住所表示オプションと組み合わせる
- 電話番号の表示時間を営業時間と合わせる
1:住所表示オプションと組み合わせる
広告から店舗に誘導したい場合は、電話番号表示オプションと住所表示オプションを組み合わせるのが効果的です。
住所表示オプションは、Google 広告で利用できる広告表示オプションです。
店舗の場所をすぐに伝えられ、タップするとGoogleマップの地図や営業時間などが確認できます。
競合他社の広告と並んでいても、自社の店舗住所が広告に表示されていれば選ばれやすくなります。
自社店舗が多数ある場合は、ユーザーの情報をもとに複数の住所候補が表示されるので、現在地と近い店舗を選んでもらえる可能性が高くなります。
住所表示オプションについての詳細は、Google 広告ヘルプの「住所アセット」をご参照ください。
2:電話番号の表示時間を営業時間と合わせる
Google 広告とYahoo!広告の両方で、電話番号を表示する曜日と時間帯を設定できます。
営業時間中のみ電話番号が表示されるよう、スケジュール設定するのがおすすめです。
営業時間外に電話番号をクリックして発信されてしまうと、無駄に広告費を消費することになってしまいます。
また、電話したのにつながらないとユーザーが不満を感じる原因にもなるので、注意が必要です。
- Google 広告では、以前は広告表示オプションのモバイル優先のデバイス設定が可能でしたが、媒体側のアップデートに伴って、デバイス設定ができなくなりました。このように機能のサポート終了による配信仕様の変更はあるので、各媒体の情報には常にアンテナを張っておきましょう。
Google 広告の専用転送番号で通話レポートを確認できる
電話番号表示オプションのコンバージョンはクリック数で測定されますが、Google 広告の場合は通話レポートの機能を利用して通話回数などを測定できます。
通話レポートの機能をオンにすると、Google 広告専用の転送電話番号が広告に割り振られ、登録済みの電話番号が専用の電話番号に置き換わって広告に表示されます。
通話レポートは、Google 広告でのみ利用できる機能です。
Yahoo!広告では、コンバージョン測定はクリック数のみになります。
設定方法
通話レポートの設定方法は以下の通りです。
- 左側のメニューから「管理者」→「アカウント設定」を選択
- 「通話レポート」の「受信した通話に関する詳しい情報が得られます」の項目をオンにする
- 「保存」をクリック
通話レポートの設定はアカウント単位です。
キャンペーン単位やグループ単位での設定はできません。
また、「0800」から始まる専用番号は見慣れない番号のため、ユーザーから警戒されるおそれもあるので注意が必要です。
電話を受けたスタッフが、ユーザーから「貴社の電話番号は0120や市外局番ではないんですか?」と質問される可能性もあります。
スタッフに対し、通常の番号と広告に表示されている番号が異なることを説明しておくことをおすすめします。
電話番号表示オプション(アセット)で電話での流入を増やそう
電話番号表示オプションは、Google 広告のレスポンシブ検索広告やYahoo!広告のスマートフォン向け検索広告に、電話番号を表示できる広告表示オプションです。
トラブル対応や飲食店など、緊急性の高いサービスに適しており、問い合わせ件数や店舗への来店数の増加が期待できます。
クリックされると課金対象となるため、モバイルのみに配信する、営業時間中にのみ配信するといった工夫が必要です。
アカウント・キャンペーン・グループ単位で設定でき、設定方法も容易です。この記事を参考に、ぜひ電話番号表示オプションを導入してみてください。