社会福祉法人 悠久会様|「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」に向けたデジタルマーケティングエージェンシーLANYのプロボノ活動事例

社会福祉法人 悠久会様は、「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」を目指して活動している非営利団体です。

福祉に関する仕事は「きつい」「辛い」といった側面を強調して発信されてきた経緯があり、マイナスのイメージをもっている方が多いのではないでしょうか。

業界に対するイメージを変えるには、地道な情報発信を通じて福祉のやりがいや魅力を伝えなければなりません。しかし、現実として、福祉業界のプロフェッショナルであっても、情報発信については知識や技術が不足しているのが現状です。

インタビューさせていただいた悠久会様の理事長である永代(ながよ)さん自身も、福祉業界は情報発信が苦手と実感されています。自ら福祉の魅力的な側面を発信することで、若者の福祉離れをはじめとした課題の解決につながっていくと考えるようになり、デジタルマーケティングに興味をもたれたそうです。

そこで福祉に興味をもつ人に福祉の魅力が正しく届き、障がいのある方への就労支援の活性化や、全ての人の心が通い合う街づくりなどを目指すべく、情報発信の手段としてLANYがデジタルマーケティングのご支援をさせていただくことになりました。

今回は悠久会様とのプロボノ活動を通じて、世間には認知されていない「福祉の仕事の素晴らしさ」を伝える活動にご協力しました。LANYの代表取締役である竹内が永代さんにインタビューを行い、プロボノ活動をご一緒することになった経緯や、LANYが悠久会様のご支援でどのようなお取り組みをしたのかを伺っています。

プロボノ活動を開始した背景

LANYは「価値あるモノをインデックスさせる」というミッションを掲げるデジタルマーケティングエージェンシーです。これまで200社以上のお客様のご支援に携わり、ミッション達成に向けて力を尽くしてきました。

その過程の中で、NPO法人をはじめとする非営利団体として社会的意義のある価値ある活動をしている方々のご支援が難しい点を歯がゆく感じていた側面があります。そこで、LANYの定めた条件に合致する法人や団体のご支援を無償で行わせていただくプロボノ活動(※)の実施を決定いたしました。

※社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活用して取り組む社会貢献活動

地域と福祉の間にあった垣根をなくしていきたかった

――御社が掲げている経営理念についてお聞かせください

永代さん:悠久会は長崎県島原市にある社会福祉法人で、「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」という経営理念を掲げて福祉事業に取り組んでいます。背景には、障がいをもつ方々が自然体で生きられる場所を作りたいという願いがあります。

悠久会の入所施設はもともと街中にあり、その当時から地域福祉を推進して障がいをもつ方々が地域社会と交流する環境を整えてはいました。2019年に、唯一山の中にあった「若菜寮」を島原駅の裏に移転させたことで、地域の福祉サービスをより充実させる土台は固まりつつあったものの、真の意味での共生社会にはほど遠いのが実情でした。

竹内:悠久会様も努力はしていたものの、思うように事が運んでいなかったのですね。なぜ利用者と地域住民の交流が進まなかったのでしょうか?

永代さん:交流を促進する施設側としては「地域住民に受け入れてもらえるのか」と心配していました。私たちが慎重になって身構えてしまうと、住民の皆さまにも気持ちが伝わるといいますか・・・・・・。お互いに遠慮しあって「気を遣わなければ」という空気が生まれ、腹を割って交流できない雰囲気になっていたのかなと。

竹内:障がいのある方々や住民との交流が生まれれば、障がいのある方にとってはそこにいるのが当たり前に感じられる心地よい場所になり、住民の方にとっては福祉を自分事として捉えられるきっかけになると感じました。社会福祉の観点から、永代さんはどのように考えていらっしゃいますか?

永代さん:悠久会の取り組みによって、障がいのある方々が「その場所にいることが当たり前」な環境を作れたら理想的だし、社会全体がそうなるべきだと思います。障がいのある・なしに関係なく、誰しも距離感のないフラットなつながりを持てるようになればいいですね。まずは私たちが先駆けとなり、前例を作るべく注力しています。

――ありがとうございます。御社の事業内容についても教えてください

永代さん:私たちは、おもに障がい福祉事業や保育サービスなどに取り組んでいます。具体的な事業内容は以下の通りです。

  • 障がい者入所施設の運営
  • 障がい者 グループホームの運営
  • 就労継続支援事業所の運営
  • 相談支援事業所の運営
  • 障がい者就業・生活支援センターの運営
  • 保育園/放課後等デイサービス

就労支援事業の一環で飲食店の経営にも携わっていて、地産地消のおむすびカフェ「島原むすびす」やパン・お菓子の直売所「花ぞのパン工房」などを展開しています。

一見すると事業内容に統一性がないかもしれません。しかし、福祉事業を通じて地域社会に貢献するという大きな目的を達成するためには、いずれもニーズがあるものです。

そのほかにSDGs(持続可能な開発目標)を推進する取り組みもおこなっており、福祉と街づくりの両面で島原市に貢献すべく尽力しています。

竹内:どれも理念に沿った事業で、街や利用者さんにとってもいいことだと感じました。どのような思いでさまざまな取り組みをはじめられたのでしょうか。

永代さん:福祉は自分自身や親などがかかわる可能性があり、誰にとっても決して特別なものではないと考えています。

さまざまな地域の課題がある中で、それを解決するためには、地域に必要とされることが一番だと思ったのが取り組みのきっかけです。

できる範囲でやれることをやっていくことで地域の一員になっていくのではと。就労支援においては、飲食店という形で地域の経済にかかわることで、自然に交流が生まれ、必要とされる存在になっていければという思いがあります。

福祉のイメージを変えるためには情報発信力が必要

左から竹内、永代さん、松尾さん

――理念である「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」に向けて事業を進める中で、LANYへご依頼いただくきっかけとなった「課題」について教えてください

永代さん:福祉はやりがいや魅力がある仕事なのに人手不足が顕著な業界ですが、マイナスのイメージを払拭するための情報発信が積極的にできていませんでした。

情報発信で後れを取る中で、福祉に対して「きつい」「辛い」といったイメージが発信される場面が目立ち、負の印象が福祉離れを加速させたと感じています。

よいことをしていれば誰かが理解してくれるだろうという待ちの姿勢ではなく、自ら発信して仲間をつくっていく時代になってきたなと。世間一般の方々が福祉業界に対して抱いているであろう心理的なハードルを取り除くには、正しい情報を発信しなければならないと痛感しました。

福祉に限ったことではなく、日本ではいい事業をしてもこれ見よがしに自慢しない文化が根付いています。その奥ゆかしさが美徳ともいえるものの、社会に貢献している事実は積極的にアピールすべきではないでしょうか。

竹内:せっかく世の中にとって価値あることをしているのに世間に伝わらずに評価されないのは、非常にもったいないと感じます。悠久会様の活動を通じて福祉の魅力や社会的意義を発信するのは非常にやりがいがあり、LANYとしても全力でサポートさせていただきたいです。

永代さん:心強いお言葉、ありがとうございます。おっしゃる通り、私たちが自発的に情報を表に出さなければダメなんですよ。受け身の姿勢にならず、共感してくれる仲間を作る努力が必要です。

おむすびカフェやパン屋などで地域の経済にかかわり、街から必要とされる存在になり、その様子を広く発信できれば、福祉の素晴らしさが徐々に伝わっていくのではないかと期待しています。その先で、同じような社会を目指す仲間が見つかれば、福祉への印象が確実に変わっていくのではないでしょうか。

――永代さんは普段からデジタルマーケティングも含めてかなり情報収集をされていると感じました。何が原動力になっているのでしょうか?

永代さん:「知らないことを知りたい」「課題にぶつかったときに知識を入れて何とか解決したい」と考える性格で、「知らないことを知るのがおもしろい」という気持ちが原動力かもしれません。

デジタルマーケティングに興味をもつ中で、結果的にネガティブな使い方をされている事例も知り、正しいことが正しく伝わるというか、頑張っている人が報われてほしいなと思いました。

そこで実感したのは、福祉に関する情報は、福祉に携わる人間が発信すべきだということです。

福祉業界は、正しい情報を正しい方法で発信するのが不得手でして。「福祉の仕事は辛くてきつい」と負の側面が発信されている状況があったものの、現場で日々感じているやりがいと魅力を発信できずにいました。

そのような状況を変えるには、情報を適切に発信しなければなりません。そこでWebサイトやSNSなどを介して、現場のリアルな光景を見せる必要があると考えています。

LANYの知見を提供して福祉業界の支援につなげたい

プロボノ活動に対するLANYの考え

――LANYとして悠久会様をプロボノ活動としてご支援するに至ったきっかけはなんだったのでしょうか?

竹内:実は、永代さんから過去にLANYにお問い合わせいただき、一時期、有償のコンサルティングとしてご支援をしていた時期もございます。その際に、永代さんから福祉業界の課題や悠久会様のビジョンをお伺いし、ぜひともLANYとして末長くご支援をしていきたいと感じていました。

有償コンサルティングの期間が終了した後にも、LANYとして福祉業界の課題解決に向けてまだまだお手伝いができることがあるのではないかと、歯がゆく感じていました。そこで、私個人としてもLANY立ち上げ当初から構想を描いていた「プロボノ活動」として引き続きご支援させていただけないかと永代さんにご連絡し、ご一緒にプロジェクトをスタートさせていただけることになりました。

今回のプロボノ活動では、「社会福祉の魅力を世の中に発信すること」「悠久会で働く仲間を増やすこと」の2点を中心にご支援させていただきました。

LANY内では「風吹けば桶屋が儲かる」と「3人のレンガ職人」の話を用いて、自分たちが取り組んでいるデジタルマーケティング支援が何なのかを語ることが多いのですが、悠久会様へのご支援を通しておこないたいことは、社会福祉の魅力度向上や採用支援だけではありません。

社会福祉の魅力が世の中に伝わり、悠久会様で働く仲間が増えることによって、悠久会様が取り組んでいる障がい者の就労支援や入所施設・グループホームの運営がより活性化します。その結果、障がいをもつ方々が自然体で生きられる場所がどんどん生まれていき、悠久会様が掲げる「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」に近づくと考えています。

――「社会福祉の魅力を世の中に発信すること」「悠久会で働く仲間を増やすこと」の2つを実現するために、どういったご支援をしたのでしょうか?

竹内:LANYが直接的にご支援しているのは、情報が適切な人に届くようにSEO対策(Googleをはじめとした、検索エンジンにおける検索結果での上位表示を目指す取り組み)をしたり、広告を活用したりするなど、悠久会様に興味を持ってもらえる人を増やすための採用活動の支援です。

ここで吹かせた風が巡り巡って、「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」につながると強く信じています。ただSEOや広告・採用支援という「レンガを積む」のではなく、レンガを積んだ先にある大聖堂(「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」)に向けて全力でご支援に取り組むことができるのです。

それと同時に、プロボノ活動にLANYの一部リソースを割くことができているのは、有償で我々にコンサルティングを発注してくださる、多くのクライアント様による利益が出ているおかげです。

プロボノ活動を直接的にしているのはLANYではあるものの、その背後には、現在・過去・未来のLANYのクライアント様もいると考えています。だからこそ、クライアントからいただいた期待と対価を優しさと専門性で、世の中のためになるプロボノ活動としてシェアしています。

一つひとつの活動による影響度はまだ大きくないかもしれませんが、まずは悠久会様とのプロボノ活動を通して、社会に対して少しずつよい影響を与えていきながら、LANYの成長に合わせてより多くのプロボノ活動ができるような会社になっていきたいです。

――悠久会様としては、プロボノ活動を実施した感想はいかがですか?

永代さん:福祉にかかわる者として、福祉のトレンドは追えるのですが、デジタルマーケティングのトレンドはわからない部分が多かったので、業界のトレンドを教えていただけたのがよかった点です。

デジタルマーケティングの話題に対して答えていただく中で、自分の中で考えを整理できました。

竹内:うれしいお言葉、ありがとうございます。悠久会様は福祉の仕事と、その情報発信に真摯に取り組んでいらっしゃるので、弊社としてもぜひお力になりたいと思っていました。

永代さんがおっしゃるように、福祉業界にはやりがいと魅力があると感じています。福祉の現場で働いている僕の姉からも仕事の話を聞く機会があり、個人的に業界への思い入れがありました。また地方出身ということもあり、同じく地方の島原市を拠点として活動している悠久会様に共感する気持ちもありましたね。

これまであまりクローズアップされてこなかった福祉業界の魅力を全面的に押し出して、福祉の道を志す若い世代の後押しができればと考えています。

永代さん:ありがとうございます。福祉の目線だけで見るとどうしても行き詰まってしまう部分があったので、異なる視点からもろもろの施策を実施する際にアドバイスをもらえるのは助かりましたね。

福祉業界は誰もがかかわる可能性がある業界である中、世間に定着したイメージによって常に人手不足に悩まされているので、興味・関心を持ってくれる人材は大歓迎です。

竹内:人手不足をはじめとした課題を解決するために、永代さんがデジタルマーケティングの視点をもたれたのはすごいことだと思います。

社会福祉法人の理事長としてほかにもやることがたくさんある中で、日々情報収集されていて、Webの力で社会課題を解決しようとしているところに対して、弊社の専門性を活かしてご支援させていただきたいと思っています。

――悠久会様をLANYがサポートすることで、福祉のやりがいや魅力が世間に認知されてよりよい世の中になると期待しています

永代さん:本当にそのような社会になれば、これ以上うれしいことはないですね。就労支援事業を通して地域の経済にかかわり、地域と福祉の垣根が少しずつなくなっていき、福祉が生活や街の一部になれればと思っています。

私たちの取り組みを世の中に広める手段として、デジタルマーケティングは必須だと思います。

よい取り組みをしているものの、もっとよく見せられるのではないかと思う福祉業界のホームページを見かけることがあります。せっかくの取り組みがもったいなく感じることがあるので、見せ方も工夫しながら、デジタルマーケティングの力を借りて積極的に発信をしていくことが必要に思いますね。良質なコンテンツが見る人に刺さり、世の中へ価値提供する第一歩になると信じています。

竹内:LANYとしても悠久会の活動を通して、最終的には世間に「福祉って素晴らしい仕事だ!」と認識してもらえることに価値があると感じています。

永代さん:福祉の素晴らしさを発信したうえで、意欲のある人材が集まる組織を目指したいですね。悠久会の理念に共感して「この職場で働きたい」と思う方が増えるよう、全力を尽くす所存です。

福祉は皆さんが想像するよりずっと身近でカジュアルな存在なんですよね。実は日常生活と地続きになっていて、誰しも年齢を重ねたら介護サービスのお世話になるかもしれません。もしかするとご家族が介護を必要とする状況になる場合も想定されます。ですから、いざ自分や周囲の人が福祉にかかわることになったときのためにも、皆さんに当事者意識を持っていただきたいなと思っています。

デジタルマーケティングの視点で、福祉と異なる切り口から情報発信のアイデアが生まれた

――LANYとの取り組みを通して得られたものはありますか?

永代さん:これまでは広報活動にそれほど力を入れていなかったのですが、LANYさんのご支援のおかげで情報発信の基盤となる部分を構築できたと感じています。

たとえば採用サイトの中身を充実させたり、福祉関連のコンテンツを作成したりと、いろいろご協力いただきました。またプレスリリースの配信により、悠久会の活動を世間に伝えやすくなりましたね。

実際にLANYさんとプロボノ活動に関するやり取りをする過程で「こんな記事を書きましょう」とご提案いただき、以下の記事を経由してWebサイトへの流入が増加しました。

福祉とは何か? ~1人ひとりのウェルビーイングと地域共生社会の実現を目指して

竹内:ありがとうございます!目に見える成果が出ると、LANYとしても非常にうれしいですね。「スタッフの声」を掲載して現場の声を公開したのもよかったかもしれません。

永代さん:内側の情報を外に伝えれば、採用のミスマッチ防止につながるので助かります。情報発信に関する部分以外では、デジタルマーケティングの知見を得られたのが有益でした。

独学でマーケティングのトレンドを追いかけるのは難しいので、LANYさんから情報をご提供いただけるのは本当にありがたいなと。

福祉に長く携わっていると業界の常識にとらわれがちですが、異業種の専門家と仕事をすることで新たな切り口を見つけられました。福祉業界の常識にSEOやデジタルマーケティングの知識を反映した結果として、斬新なアイデアが出てきたのだと思います。

――今後、LANYと一緒にやっていきたいことはありますか?

永代さん:「福祉×デジタルマーケティング」のような異業種を掛け合わせることで、なにか新しいものが得られるかもと、まだ見ぬ可能性にワクワクしています!

福祉がデジタルマーケティングから何かを受け取るだけではなく、デジタルマーケティングに福祉がよい影響を与えられるような、Win-Winな関係になれればと思っています。その結果、化学反応が起きたらおもしろいんじゃないかと、未来に期待しています。

竹内:ありがとうございます!悠久会様の魅力を発信しつつ、プロボノ活動を通して福祉がよりよいものだと世の中に広まっていくよう、今後も支援させてください!

永代さん:こちらこそありがとうございます。引き続きどうぞよろしくお願いします!

編集後記

悠久会様とのプロボノ活動を通して、社会福祉の魅力が世の中に伝わり、福祉の現場で働く方々および福祉の先にいる方々の人生が少しでも豊かになればうれしく思います。

先日、インタビューを兼ねて、実際に長崎県島原市にある悠久会様の各種施設を訪問させていただきました。

就労継続支援B型事業所の「山の上カフェ」で、プロボノプロジェクトに携わってくださっている皆さまとお食事をしながらお話を伺い、その後、同じく就労継続支援B型事業所「花ぞのパン工房」や就労継続支援A型事業所の「島原むすびす」で障がいをお持ちの方々と職員の方がどのように働いているのかを見学させていただきました。

職員の方にお話も伺いしましたが、誰もが福祉に対する熱い思いを持っており、実際に足を運んだからこそ気づくことができた課題や魅力がそこにはありました。悠久会様の理念である「全ての人々の心が通い合う 心豊かな社会の実現」に向けて、障がいを持つ方も皆さんそれぞれの得意・不得意を生かしながら働かれています。

案内してくださった職員の方の「本気で福祉の課題に向き合っている姿」を見て、もっとこの思いを世の中に伝えていくべきだと感じたとともに、より広く波及させていくことで世の中はもっとよくなると確信させられるような時間でした。

キャプション:花ぞのパン工房のキッチンを見学させていただきました

その後、障がい者支援施設の「若菜寮」にお伺いし、職員の方から普段のお仕事内容ややりがい、大変さ、課題などをお聞きしました。入居者の方々と触れ合う機会もいただけたのですが、職員の方と入居者の方が本当に仲がよくて、日々、素晴らしいサービスを提供していることがその一瞬で理解できる貴重な時間でした。

障がいを持つ入居者の方々と街に散歩に行くとすれ違う小学生が挨拶をしてくれたり、街中の服屋がオープン前の1時間を貸切にしてくれて、入居者の方々向けに買い物ができる状態を作ってくれたりするなどの話も聞くことができ、島原市は悠久会様のおかげもあって本当の意味での共生社会に近づいている様子を垣間見ることもできました。

LANYを主語にすると、デジタルマーケティングを通してクライアント様を支援する会社であり、ほぼ全ての時間をパソコンに向かって過ごしています。

しかし、パソコンの先には、悠久会様でいえば永代さんをはじめとするプロボノ活動のメンバーがいて、その先には悠久会様で働く職員の方がいて、さらにその先には就労支援施設で働く利用者の方々や入所施設を利用する利用者の方々がおり、そしてその向こうには悠久会様が掲げる 「全ての人々の心が通い合う心豊かな社会」があります。

自分たちがデジタルマーケティングを通して、誰の何を支えていて、その先にどんな素晴らしい世界が待っているのかをきちんと理解したうえで、引き続き世の中に対してよい影響を与えていけるデジタルマーケティングエージェンシーになっていきたいと強く感じさせられる時間でした。

最後にはなりますが、悠久会様が運営する「花ぞのパン工房」で購入させていただいたパンがどれも美味しかったので、ぜひ長崎県の島原近くにお立ち寄りの際はぜひとも足を運んでみてください!(笑)