【Google 広告】住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)とは?仕組み、メリット、設定方法を解説

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リスティング広告で自社商品を取り扱っている小売店を紹介したい場合、住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)がおすすめです。

住所アセットは自社の所有している店舗や、自社商品を取り扱っている店舗の位置情報を伝えられる広告アセットのひとつです。

従来は住所表示オプションとアフィリエイト住所表示オプションに分かれていましたが、簡単に設定できるようにするために住所アセットとして統一しました。

しかし、従来と設定方法が異なることもあり、どのように運用すればよいかわからないという方もいるでしょう。

本記事では、住所アセットの仕組みやメリット、設定方法について詳しく紹介します。自社商品の購入を促進させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

なお、本記事は旧アフィリエイト住所表示オプションの内容を主に紹介しています。旧住所表示オプションのように、自社の所有している店舗を紹介する目的で活用したい場合は、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひお読みください。

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目次

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)とは?

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)は、ユーザーが商品を検索した際、最寄りの小売店で取り扱いがあることを知らせる広告表示オプションです。

引用:住所アセットについて

広告の下部に「近くの店舗に在庫あり」などのテキストが表示され、クリックすると店舗住所や行き方が記載された詳細ページを閲覧できます。

購買意欲の高いユーザーの来店を促す効果が期待できます。

広告主が自社の商品を、小売店やチェーン店に卸している場合に利用できる広告表示オプションです。

住所アセットを利用できる広告

住所アセットが使えるGoogle 広告は以下の通りです。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • YouTube広告

アカウント単位、キャンペーン単位、グループ単位で設定が可能です。

住所アセットが表示される仕組み

住所アセットの仕組みは、下記使用メニューによって異なります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告/YouTube広告

それぞれの仕組みを以下より解説します。

リスティング広告の場合

リスティング広告の場合は、ユーザーの検索語句に応じて住所が表示されます。

リスティング広告はGoogleの検索画面上部に表示されるので、目立つ場所に表示されユーザーが即座に店舗位置を確認することが可能です。

位置情報をオンにしているユーザーに対しては、現在地に近い住所を表示します。

位置情報をオフにしている場合は、検索語句やユーザーの興味関心に基づいて表示します。

ディスプレイ広告・YouTubeの場合

ディスプレイ広告やYouTube広告では、ユーザーのターゲティングに応じてアフィリエイト住所が表示されます。

ターゲティングオーディエンスに含まれているユーザーが商品を検索した場合、ディスプレイ広告や動画広告に住所が表示されます。

YouTube広告の場合は、動画広告の補足事項として住所が表示されます。

ユーザーは「ルート」をクリックして店舗所在地を確認することが可能です。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)が適しているビジネス

住所アセットは、小売店やチェーン店に商品を卸している場合に利用できます。

メーカーや商社による商品の宣伝に適しています。

<適しているビジネスの例>

  • 家電メーカー
  • 食品メーカー
  • 消費財メーカー

ユーザーが商品を検索すると、「近くの◯◯(家電量販店やチェーン店)に在庫あり」と表示され、モバイルの場合はタップするとルートが表示される。

  • アパレルメーカー
  • 商社

ユーザーがアパレル商品を検索すると、「近くの◯◯(ショップチェーン店)に在庫あり」と表示され、タップすると住所やルートを確認できる。

  • コンビニに商品を卸している商社
  • メーカー

ユーザーが商品を検索すると、「近くの◯◯(コンビニ名)に在庫あり」と表示され、住所を確認できる。

このセクションのポイント
  • 住所アセットとは、小売チェーンを介して商品を販売している場合に、商品を販売している最寄りの店舗をユーザーに知らせることができる機能です。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)の3つのメリット

住所アセットには、以下の3つのメリットがあります。

  1. オフライン店舗での売り上げを伸ばせる
  2. ユーザーへの訴求ポイントを増やせる
  3. 広告ランク改善に繋がる

メリット1:オフライン店舗での売り上げを伸ばせる

メリット1つ目は、オフライン店舗での売り上げを伸ばせるという点です。

オフライン店舗で商品を扱っている場合、Web広告でコンバージョンにつなげることが難しくなります。

住所アセットを利用することで、購買意欲の高いユーザーに来店を促すことができ、オフライン店舗の来店数増加や売り上げ増加が期待できます。

ユーザーが欲しい商品を検索しても、どの店で取り扱っているのかわからないことも多いです。

住所アセットで住所やルートが表示されれば、商品が手に入りやすくなり、ユーザーにとっても非常に便利な機能です。

メリット2:ユーザーへの訴求ポイントを増やせる

メリット2つ目は、ユーザーの目につきやすくなるという点です。

広告の面積が増えることでユーザーの目に留まりやすくなりますし、欲しい商品が近くの店舗で取り扱っているという情報が目を引きやすいです。

サイトリンク表示オプションやコールアウト表示オプションなど、他の表示オプションと組み合わせることでユーザーに伝えられる情報量が増え、訴求力を高められます。

メリット3:広告の掲載順位アップが期待できる

メリット3つ目は、住所アセットを含め、広告表示オプションを利用することで広告の掲載順位アップが期待できるという点もメリットです。

広告の掲載順位は、広告ランクによって決まり、以下の3つのポイントから総合的に判断されます。

  • クリック単価
  • 品質スコア
  • 広告アセットの設定の有無

参考:広告ランクについて

さまざまな要素から判断されるので、広告表示オプションを利用したからといって必ずしも掲載順位が上がるわけではありません。

ただ、掲載順位アップのための施策の1つとして利用しておくべきと言えます。

このセクションのポイント
  • 住所アセットを設定することで、検索結果画面における占有率が増えることも大きな利点です。広告の表示面積を広げることで、検索ユーザーの目に付きやすくなります。他社広告との差別化を図ることで、自社商品をアピールしやすくなり、クリック率向上も期待できるようになるのです。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)の2つのデメリット

住所アセットには、以下の2つのデメリットがあります。

  1. LPへのアクセス数とは直結しない
  2. 自社店舗の住所は表示できない

以下より1つずつ解説します。

デメリット1:LPへのアクセス数とは直結しない

デメリット1つ目は、LPへのアクセス数とは直結しないという点です。

ユーザーが住所だけをクリックして、広告はクリックしないということも考えられます。

その場合、広告からLPやWebサイトへの流入数増加とは直結しないという点がデメリットです。

サイトに流入していないので、サイト訪問者へ行うリマーケティングで再訪問を促すことができなくなります。

デメリット2:自社店舗の住所は表示できない

デメリット2つ目は、自社店舗の住所は表示できないという点です。

自社の店舗への来店数を増加させる目的では利用できません。

表示できるのは小売チェーン、自動車ディーラーのみです。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)を設定する際は、すでに登録されているチェーンから選択するため、自社の店舗を追加することはできません。

自社店舗の住所を表示したい場合は、住所アセット(旧住所表示オプション)を利用します。

<登録できる店舗の数>
小売チェーン:674件
自動車ディーラー:23件

このセクションのポイント
  • 住所アセットは、自社店舗の流入数を増やす施策には向いていません。ご自身で経営している店舗や会社を宣伝する場合は、代わりに住所アセットを使用しましょう。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)の設定方法

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)は、Google 広告の管理画面からアフィリエイト表示オプションの設定画面に行き、店舗を登録して設定します。

設定方法を詳細に解説するので、参考にしてみてください。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)の設定場所

  1. 管理画面の左側メニューにある「キャンペーン」から、「アセット」→「アセット」の順にクリック


  2. 青の「+」ボタンをクリックし、表示された広告表示オプション一覧から「住所」をクリック
  3. アカウントに適した地域を選択より「アフィリエイト住所」を選択し、続行をクリック


店舗を選択する方法

住所アセットで店舗を選択する方法は、以下の2種類があります。

  • チェーン店全体を追加する
  • チェーンの一部店舗を追加する

それぞれ1つずつ解説します。

チェーン全体を追加する方法

  1. 住所アセットの設定画面で、「一般小売店」か「自動車ディーラー」を選択。(自動車販売以外は「一般小売店」を選択

  2. (一般小売店の場合)「一般小売店を選択します」をクリックし、表示された国から該当する国を選択し、右側に表示されるチェーン店から、該当のものにチェックを入れる


  3. 「完了」をクリック

参考:住所アセットについて

チェーンの一部店舗を追加する方法

チェーン店の一部店舗を追加する場合は、事前に地域グループを作成しておき、住所アセットの設定画面で広告に紐付けます。

※「地域グループ」を作成するためには、あらかじめ住所アセットを設定する必要があります。 まだ作成していない場合は「チェーン全体を追加する方法」を再度ご確認ください。

<地域グループの作成方法>

  1. 管理画面の左メニューにある「ツール」より「共有ライブラリ」→「地域グループ」をクリックし、青の「+」ボタンを押す


  2. 「地域グループ名」を入力し、「お客様の地域を選択」にチェックを入れる

  3. 追加したいチェーン店をクリックし、右側に表示された店舗一覧から登録したい店舗を選択

参考:地域グループの作成と管理

<地域グループと広告を紐づける方法>

  1. 住所アセットの設定画面へ移動
  2. 「場所情報を選択」から「地域グループ」を選び、作成した地域グループを選択して「保存」をクリック
このセクションのポイント
  • 既に住所表示オプションを設定している場合、1 つのアカウントで住所アセットとアフィリエイト住所アセットの両方を使用することはできません。アフィリエイト住所アセットを利用したい場合は、住所アセットの設定を削除する必要があります。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)の来店計測方法

Google 広告で店舗住所をユーザーに表示しても、実際に来店にどれだけ貢献したかがわからないと住所アセットの効果を計測できません。

来店コンバージョンの機能を使えば、広告をみたユーザーが来店した数の推定値を確認できます。

来店コンバージョンの仕組みと確認方法を解説します。

来店コンバージョンの仕組み

来店コンバージョンでは、以下のような仕組みで来店数を計測します。

  1. Googleアカウントにログイン、かつ位置情報をオンにしているユーザーが商品を検索
  2. 広告を見たユーザーが実店舗に来店
  3. 来店が発生したと思われるデータをGoogleが捉え、広告とのエンゲージメントがプライバシーを保護しながら結び付けられる

来店コンバージョンの機能を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 住所アセット、もしくはアフィリエイト住所アセットを設定しており、かつ有効になっている
  • 来店コンバージョンのサポート対象国に所在している(日本は対象国)

参考:来店コンバージョンについて

[診断]ページで来店コンバージョンを確認する方法

来店コンバージョンは、Google 広告の[診断]ページで確認できます。

[診断]ページにアクセスするために、コンバージョンアクションを事前に設定しておく必要があります。

<コンバージョンアクションの設定方法>

  1. ページメニューの [キャンペーン]、[広告グループ]、[広告と広告表示オプション]、[キーワード] のいずれかを選択した上で、データ表の上にある表示項目アイコン Google 広告の表示項目アイコンの画像 をクリックし、プルダウンから [表示項目の変更] を選択します。

  2. プルダウンから [コンバージョン] を選択してクリックします。チェックボックスを使って、来店に関連する表示項目をどれでも選択したり、選択解除したりできます。


  3. [適用] をクリックします。これで、保存した表示項目のセットが [表示項目の変更] メニューに表示されるようになります。

参考:来店コンバージョンについて

<[診断]ページへのアクセス方法>

  1. 「目標」のアイコンをクリック
  2. 「コンバージョン」→概要をクリック有効な来店コンバージョンのアクションを選択肢、「来店」→「診断」の順にクリック
    ※[診断] ページにアクセスするには、来店をコンバージョン アクションとしてアカウントに設定しておく必要があります。

参考:来店コンバージョンについて

また、アカウントに来店コンバージョンを設定するためにはいくつかの要件を満たしている必要があります。

  • 店舗が来店コンバージョンのレポートの利用対象となる国に所在していること。
  • 店舗がデリケートなカテゴリに該当すると見なされないこと。
  • 重視する店舗がわかるように、広告で住所アセットかアフィリエイト住所アセットを使用すること。
  • Google 広告で住所アセットまたはアフィリエイト住所アセットが有効になっており、キャンペーンや広告グループ単位で無効になっていないようにすること。
  • プライバシー基準に準拠できるよう、広告のクリック数やインプレッション数と実店舗への来店数が十分にあること。
  • Google マイビジネス アカウントで住所アセットを使用している場合は、店舗の所在地がビジネス プロフィールで設定されており、すべての店舗のオーナー確認がビジネス プロフィールで完了していること。
引用:来店コンバージョンについて
このセクションのポイント
  • 「来店コンバージョン」とは、オンライン広告のクリックや閲覧が、小売店や飲食店、自動車販売店などの実店舗への来店に寄与したか把握する方法のひとつです。オンライン上で完結しないビジネスの場合、Web広告施策がオフラインにどの程度寄与しているのか計測できるようになるため、データを蓄積することで広告運用に活かせることが利点です。

住所アセット(旧アフィリエイト住所表示オプション)で販売店を知らせて売上を伸ばそう

自社の商品を小売店やチェーン店に卸しているビジネスでは、ユーザーの現在地付近で商品の取り扱いがあることを知らせる住所アセットがおすすめです。

ユーザーは欲しい商品が現在地近くの店舗で取り扱っていることと、店舗までのルートを確認でき、来店数と売上の増加が期待できます。

自社の店舗を登録することはできないので、自社店舗を宣伝したい場合は住所アセットを利用します。

小売店やチェーン店に卸している自社商品の売上を伸ばしたい場合は、この記事を参考に、ぜひ住所アセットを利用してみてください。

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