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ポータルサイトのSEO対策16選|実施するメリットや外注のポイントも紹介

ポータルサイトのアクセス数を増やすにはSEO(Search Engine Optimization)が欠かせません。SEOとは検索エンジン最適化のことで、GoogleやYahoo!などでポータルサイトが検索上位に掲載されるように取り組む施策のことです。
検索上位に掲載されるコンテンツが増えることで、多くのユーザーが流入し、コンバージョン数の増加が期待できるでしょう。ただし、どのようにすればSEOの効果が高められるかわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ポータルサイトに効果的なSEO対策を16個紹介します。実施するメリットや外注するポイントも紹介するので、集客力を高めたい方はぜひ参考にしてみてください。

SEO対策の前に知っておきたいポータルサイトのこと
SEO対策を紹介する前に、ポータルサイトの概要やメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
ポータルサイトとは
ポータルサイトとは、さまざまな情報やサービスが集約された大規模なWebサイトのことを指します。ポータルは「門」や「入り口」のような意味があり、ポータルサイトには、最初に訪れるサイトという意味もあります。
通常のホームぺージの場合、企業が自社の商品やサービスを紹介しますが、ポータルサイトでは複数の企業の商材やコンテンツなどを紹介している点が特徴です。
ポータルサイトの種類によって紹介されるコンテンツは異なります。代表的なポータルサイトであるYahoo!に掲載されているのは、ニュースや天気予報、路線情報やネットショップなどあらゆるコンテンツです。
ほかにも特定の分野に特化したポータルサイトや、地域に特化したポータルサイトなどがあります。
ポータルサイトのメリット・デメリット
ポータルサイトのメリット・デメリットを解説します。ポータルサイトの改善が必要な理由を改めて発見できる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
ポータルサイトのメリットは通常のサイトより集客につながりやすい点です。
あらゆる情報が掲載されていることで、商品サイトやコーポレートサイトよりも流入が多く、顧客接点が生まれやすい傾向にあります。
また、他社がコンテンツを掲載できるようにすれば、掲載料による収益化も可能です。各企業が自社の情報を掲載してくれるため、自社でコンテンツを制作する手間が減り、効率的な集客を実現できます。
デメリット
ポータルサイトは膨大な情報を常に新しい情報にアップデートしていく必要があり、運用に大きな負担がかかる点がデメリットです。ぺージが増えていくほどリンク切れの確認や最新情報の確認が増えます。
アクセス数が伸びたら問い合わせ数も増えるため、担当者の負担が大きくなるでしょう。
ほかにもポータルサイトは、通常のホームぺージよりもセキュリティに気を付けなければなりません。掲載している企業や店舗の機密情報や個人情報を管理する必要があり、漏えいしてしまえば、企業の信頼が失われるリスクもあります。
ポータルサイトを運営するには、セキュリティを強固にして常に安全な状態にしておくことが望まれます。
ポータルサイトの種類
ポータルサイトの種類として、代表的な以下の5つを紹介します。
- 総合型ポータルサイト
- 検索型ポータルサイト
- 地域型ポータルサイト
- 口コミ型ポータルサイト
- 社内ポータルサイト
自社のポータルサイトがどれに該当するかを把握し、改善の方向性を明確にしましょう。
総合型ポータルサイト
総合型ポータルサイトは、ニュースや天気予報など幅広い情報が掲載されているポータルサイトです。代表的なポータルサイトとしてYahoo!やgooなどがあります。
総合型ポータルサイトは情報の網羅性が高いことから、ターゲットに縛られず多くのユーザーの流入が見込めることがメリットです。
ただし、膨大な情報の管理に手間や費用がかかるため、資金や人材などのリソースに余裕がない企業では制作・運用するのが難しいでしょう。
検索型ポータルサイト
検索型ポータルサイトは、検索機能をメインとしたポータルサイトのことです。ポータルサイト内に検索エンジンがあり、検索すると企業のサイトや個人ブログなどさまざまなホームぺージのリンクが表示されるのが特徴です。
代表的な検索型ポータルサイトとして、Googleがあります。総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると、2024年1月時点で日本における検索エンジンの国内シェアは、Googleが7割〜8割近くを占めています。
検索型ポータルサイトは、大手検索サイトのシェアが高いことから参入が難しいでしょう。
地域型ポータルサイト
地域型ポータルサイトは、特定の地域に特化したポータルサイトのことです。地域住民や観光客に向けて、観光地や飲食店、行政の手続きに関する情報を提供しています。
市役所や町役場などのホームぺージが地域型ポータルサイトに該当します。ほかにも観光協会が運営している観光サイトや、民間企業が運営している地域サイトなどさまざまです。
地域型ポータルサイトは、地域密着型のビジネスをしている企業におすすめです。
口コミ型ポータルサイト
口コミ型ポータルサイトは、サイト内に掲載されているお店や企業に口コミを投稿できるポータルサイトです。
飲食店の口コミを投稿できる「食べログ」や、企業の評判や年収などを書き込める「転職会議」などがあります。
口コミ型ポータルサイトは、ユーザーのリアルな声を把握できるため、多くの人がアクセスします。特定の分野に特化した口コミ型ポータルサイトを作成すれば、その分野に興味のある人が集まり、自社商品・サービスの認知拡大や集客につながるでしょう。
社内ポータルサイト
社内ポータルサイトは、社内の従業員向けの情報共有を目的としたポータルサイトです。主に社内イベントや申請マニュアルなど、企業活動に必要な情報がまとめられています。従業員だけがアクセスでき、一般には公開されていません。
社内ポータルサイトがあることで、すぐに知りたい情報を確認でき、コミュニケーションがスムーズになるメリットがあります。
ポータルサイトでSEO対策をおこなうメリット

ポータルサイトでSEO対策をおこなうメリットとして、以下の2つがあります。
- 顧客獲得につながりやすくなる
- 収益化につながる
自社にとって必要な対策か把握できる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
顧客獲得につながりやすくなる
ポータルサイトが検索上位に掲載されることでアクセス数が増え、顧客獲得につながりやすくなります。ポータルサイトのぺージに複数回流入することで、自社のことが認知されるようになり、興味を持ってもらえる可能性があるためです。
ユーザーが訪れることで接点が増え、新規顧客の獲得につながり、コンバージョン数の増加が期待できます。
収益化につながる
流入数が増えることで広告掲載による収益増加が見込めます。広告をクリックしてもらったり、視聴してもらえたりすることで、収益額が増えるでしょう。広告枠を販売できれば、企業から広告費を獲得できる可能性があります。
広告枠を購入した企業にとっても、アクセス数が大きいポータルサイトに出稿することで、集客数を増加できるのがメリットです。
アクセス数が大きいほど広告枠を購入したい企業が増えるため、ポータルサイトによる広告収益の増加を目指したい企業にもSEO対策はおすすめです。
【内部施策編】SEOに強いポータルサイトを作成する方法9選

ポータルサイトのSEOに有効な内部施策として、以下の9つを紹介します。
- サイトマップを登録する
- ドメインをSSL化する
- モバイルフレンドリーなコンテンツを作成する
- ページの読み込み速度を改善する
- 構造化マークアップを見直す
- クローラビリティを改善する
- URLにキーワードを含める
- 内部リンク施策を実施する
- SEOを意識したコンテンツを作成する
ポータルサイトの集客を改善したい方は、ぜひ試してみましょう。
サイトマップを登録する
検索エンジンがポータルサイトのぺージを効率的に見つけられるよう、サイトマップを作成しましょう。
サイトマップとは、Webサイトの構造を検索エンジンに伝えるためのXMLファイルのことです。
主に以下のことを掲載して、検索エンジン内に搭載されているロボット「クローラー」の巡回を促しやすくします。
- ぺージのURL
- ぺージの最終更新日
- ページの更新頻度
- ぺージ同士の関係性
- Webサイトの構造
クローラーがぺージの情報を読み込むことで、ぺージを認識でき、検索結果に掲載される仕組みです。
ポータルサイトはページ数が多く容量が大きくなりがちなため、新規ページが発見されにくい可能性があります。XMLサイトマップを作成すれば新規ページを発見しやすくなるため、検索結果に表示されるページ数が増え、アクセス数向上につながるでしょう。
XMLサイトマップは「sitemap xml editor」のようなツールや、WordPressのプラグインなどで自動作成できます。
作成したXMLサイトマップをGoogle Search Console(サーチコンソール)に登録すれば、クローラーが巡回しやすくなるので、ぜひ試してみましょう。
サイトマップの作成方法や登録方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ドメインをSSL化する
ポータルサイトの安全性を高めるために、ドメインをSSL化しましょう。
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット通信を暗号化して安全に使えるようにするための技術です。SSLにすることで、ポータルサイトに訪れた人とサーバー間のデータ通信の情報が漏えいするのを防げます。
SEOにおいてもサイトの安全性は大きく影響します。Googleでも2018年7月より、SSL化されていないサイトは警告が表示されるようになりました。
URLが「https://」ではなく「http://」で始まるサイトは、SSL化されていないため必ず対策しましょう。
SSLサーバー証明書を取得し、サーバーにインストールすることでURLを「https://」に変更できます。WordPressの場合はレンタルサーバーで証明書を取得し、プラグインで「https://」に一括変更できるので、ぜひ試してみましょう。
モバイルフレンドリーなコンテンツを作成する
スマートフォンで利用している人に向けて、モバイルフレンドリーなコンテンツを作成することが大切です。
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットでホームぺージを利用したときに、視認性や操作性が高い状態のことです。
2015年にGoogleが実施したモバイルフレンドリーアップデートにより、スマートフォンでの使いやすさがSEOの評価に影響するようになりました。
モバイル・ファースト・インデックスと呼ばれるスマートフォンのHTMLが評価対象となっており、対応できていない企業は早急に対策する必要があります。
モバイルフレンドリーに向けた具体的な対策は、以下のとおりです。
- レスポンシブデザインを取り入れる
- スマートフォンでの表示速度を高める
- ボタンのサイズを大きくして押しやすくする
- 文字のサイズを大きくしてスマートフォンでも読みやすくする
- メニューをアコーディオン表示にして見やすくする など
とくに、使用しているデバイスの画面サイズに依存しないレスポンシブデザインを取り入れることがおすすめです。同一のHTMLでサイトを構築するため、別々でページを作る手間が省け、運用にかかる負担を最小限に抑えられるでしょう。
また、モバイルフレンドリーが実現できているかを判断する際は、Googleが提供している「Lighthouse」を利用しましょう。Webサイトの分析ができ、モバイルフレンドリーでの改善点を見つけられるようになります。
ページの読み込み速度を改善する
ユーザーができるだけ自分の知りたい情報を見つけられるようにするために、ページの読み込み速度を改善しましょう。
ぺージの読み込み速度が遅いと、ユーザーがほかの記事から情報収集しようするためにページから離脱するおそれがあります。離脱率が高くなると検索エンジンから「ユーザーのニーズを満たしていないコンテンツ」と判断され、SEOの評価を下げてしまいます。
また、Googleでは2018年にぺージの読み込み速度をモバイル検索での評価対象にしました。検索順位の維持や向上をするには、読み込み速度を高めるための施策が重要です。
以下のような対策をして、読み込み速度を改善しましょう。
- 画像ファイルや動画ファイルの容量圧縮
- 不要なHTML/CSSやJavaScriptのコード削除
- サーバーのスペックの変更 など
サイトの表示速度を計測できる無料ツール「PageSpeed Insights」を利用し、速度が遅い原因を見つけることをおすすめします。
PageSpeed Insightsの利用方法は、以下の記事で詳しく記載しているので、ぜひご覧ください。

構造化マークアップを見直す
構造化マークアップは、検索エンジンがコンテンツ内容を理解しやすいように特定の情報情報を記載することです。
構造化マークアップによって、人物名や会社名など単語に意味をもたせられ、検索エンジンが記事の内容を理解しやすくなります。クローラーが巡回しやすくなるため、検索エンジンに評価されるまでの期間を短縮できるのがメリットです。
また、適切にマークアップすれば、リッチリザルトに表示される可能性があります。リッチリザルトとは、検索結果の直下に表示される情報のことで、以下のような種類があります。
- パンくずリスト
- 商品の価格
- 求人情報
- よくある質問
- レシピ など
リッチリザルトに表示されることで、視覚的に目に留まりやすくなり、アクセス数の向上につながります。
構造化マークアップは直接的にSEOに影響する施策ではありません。しかし、視認性の向上によってサイトのクリック率が改善するため、間接的にSEOに効果のある施策です。
構造化マークアップをおこなうには、HTMLに直接記述するか、無料の構造化データマークアップ支援ツールを利用するか2つの方法があります。
構造化データマークアップ支援ツールであれば、マークアップの種類や記述方法を知らなくてもできるので、おすすめです。
構造化データやマークアップの方法は、以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

クローラビリティを改善する
検索エンジンにサイト内のコンテンツを正確に読み込んでもらうには、クローラビリティの改善をしましょう。
クローラビリティとは、クローラーの巡回のしやすさのことです。クローラーがURLを発見してからクロール→インデックス登録のプロセスを最適化するために必要です。
インデックスされないと、たとえ高品質な記事でも流入がゼロになるため、必ず実施しましょう。
関連性の高いページ同士を内部リンクで適切に結ぶことや、サイトの階層構造をシンプルにし、URLをわかりやすい形に設計することも効果的です。
また、サイトマップを定期的に更新し、Google Search Consoleに送信すると、新規コンテンツの発見とインデックス登録を促進できます。
サイトマップ作成時にnoindexや404ページなどの正規ページ以外をサイトマップに含めるとクローラビリティが悪くなるので、含めないようにシステムの仕様で制御するようにしましょう。
インデックスに登録されないページは、Google Search Consoleの「URL検査」で確認できます。未登録のページがあればGoogle Search Consoleでリクエストをし、登録を促しましょう。
URLにキーワードを含める
URLに検索上位を狙うキーワードを含めることで、SEOに影響がある可能性があります。
Ubersuggestの開発者ニール・パテル氏が2019年に実施した実験によると「キーワードを1つか2つ含め、短いURLにすると検索エンジンから評価されやすい」と述べています。
英語圏での結果であり、日本語のサイトでは同様の効果が得られない場合もあるでしょう。しかし、ユーザーがURLを見てぺージの内容が端的に伝わるURLにすることで、クリック率の向上につながる可能性はあるので、短いURLに設定しましょう。
なお、すでに十分なアクセス数がある場合は、URLの変更はおすすめできません。適切にリダイレクトしても、最大で元の評価の80%しか引き継がれないといわれているためです。
既存記事のURLはSEOに悪影響があるぺージ以外は、なるべく変更しないようにしましょう。
内部リンク施策を実施する
自社サイトのページ同士をリンクでつなげる内部リンク施策も、SEOに効果的です。
特定のコンテンツに関連した情報が掲載されているぺージへ誘導することで、ユーザーがサイト内を回遊しやすくなりサイト全体の滞在時間の増加を期待できます。
また、ポータルサイトでは「トピッククラスターモデル」と呼ばれる内部リンク構造にすることが効果的です。トピッククラスターモデルとは、コンテンツをまとめることによって、各コンテンツのSEOを強化させる戦略のことを指します。
ピラーページ(まとめ記事)を中心に関連する記事を内部リンクで結びつけることで、記事群で検索意図を満たし、サイト全体の検索順位を高められます。
記事群でSEOの評価を上げられると、検索ボリュームの大きいキーワードでも上位を目指せる可能性があるので、できるだけ内部リンクを意識したサイト構造を作るようにしましょう。
内部リンクとトピッククラスターモデルについては、以下の記事と動画で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。


SEOを意識したコンテンツを作成する

コンテンツを用いて強いポータルサイトを作成する方法を6つ紹介します。
- 特定のキーワードに沿ったコンテンツを作成する
- オリジナリティのあるコンテンツを作成する
- 最新の情報に更新する
- E-E-A-Tを重視したコンテンツを作成する
- 重複・低品質ページを解消する
- 画像や動画を活用する
ポータルサイトにコンテンツが少ない方や検索上位を獲得できていない方は、ぜひ試してみましょう。
特定のキーワードに沿ったコンテンツを作成する
ポータルサイトに流入するターゲットがどのようなキーワードで検索するかを予測し、コンテンツを作成しましょう。
コンテンツで流入数を獲得するには、適切なキーワードの選定が欠かせません。ポータルサイトに適したキーワードでコンテンツを作成しないと、自社製品・サービスのターゲットと異なる人が流入し、CV獲得に至らないためです。
Ubersuggestやキーワード プランナーなどのキーワード選定ツールを用いて、ターゲットの流入につながるキーワードを決めましょう。
キーワードが決まれば、検索意図を明確にし、どのような情報が必要かを考えて作成します。競合記事を参考にし、必要な情報を盛り込んで構成に落とし込んでいきます。
構成を作成したら執筆を進めましょう。キーワードや関連しているキーワード、競合でよく使用されている言葉などを盛り込むことで、検索エンジンに特定のキーワードを狙った記事だと判断され、検索結果に掲載されやすくなります。
ユーザーの検索意図を満たしており、信頼性の高い情報を提供するだけではなく、検索エンジンからの評価も意識した記事を作成しましょう。
SEOに強い記事を作るポイントは以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。


オリジナリティのあるコンテンツを作成する
SEOで評価されるには、独自の情報を用いたオリジナリティのあるコンテンツを作成することが大切です。
現在、生成AIの普及もあり、基本的な情報が記載されただけのコンテンツはすでに豊富に存在していて、それらとの差別化が必要です。
オリジナリティのあるコンテンツにするには、以下のような一次情報を積極的に取り入れましょう。
- 製品・サービスの導入実績
- 調査結果
- 利用者の体験談
- 自社の技術情報
- 社内データ
一次情報を活用することで、検索エンジンが「独自性がある」と判断して評価が高まり、上位に掲載されやすくなります。
生成AIに負けないオリジナリティのある記事を作る方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

LANYでは記事制作代行も提供しているので、社内にリソースがない、狙ったキーワードで上位表示できていないなどのお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。
最新の情報に更新する
Googleはサイトのフレッシュネス(鮮度)をSEOの評価指標に含めているため、コンテンツはできる限り最新の状態にしておきましょう。
フレッシュネス指標は定期的にクローラーが巡回し、HTMLの変化量やページキャッシュの更新頻度などを確認して判断しています。被リンク数やページ数の変化なども重視されており、サイト全体を更新することが大切です。
少なくとも製品・サービスの情報や企業情報などは常に最新の状態にして、SEOでマイナスな影響を与えないようにしましょう。
以下の記事と動画でフレッシュネス指標について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

E-E-A-Tを重視したコンテンツを作成する
自社の取り扱っている製品・サービスの分野によっては、E-E-A-Tを重視したコンテンツを作成することが重要です。
E-E-A-Tとは、サイト・コンテンツの品質を判断するために重視される以下4つの要素のことです。
経験(Experience) | 執筆者本人の経験にもとづいて作成された記事か |
専門性(Expertise) | 執筆者が記事を作成するのに専門的なスキルや知識を有しているか |
権威性(Authoritativeness) | 執筆者やWebサイトが特定の分野で信頼できる情報源として認識されているか |
信頼性(Trustworthiness) | コンテンツの内容が正しいか、Webサイトに安全性はあるか |
E-E-A-TはGoogleの検索品質評価ガイドラインで何度も記載されている単語で、検索上位を目指すには4つの要素を意識して記事作成することが求められます。
とくに自社の事業領域がYMYL(Your Money Your Life)領域に該当する場合に、E-E-A-Tを意識した記事を作成しなければなりません。
YMYL領域とは、ユーザーの健康やお金など、人生に影響する情報を扱う分野のことです。たとえば、健康分野なら医薬品や病気に関する情報、お金なら保険や投資などが該当します。
YMYL領域はユーザーの命にも大きな影響を与えるため、E-E-A-Tの要素が含まれた記事を作成する必要があります。医療関係の記事であれば、医師や薬剤師の免許を持った人に記事の作成や監修などを依頼して、E-E-A-Tを満たした記事を掲載しましょう。
YMYLやE-E-A-Tは以下の記事と動画で紹介しているので、YMYL領域に携わる方はぜひ参考にしてください。



重複・低品質ページを解消する
内容が重複しているぺージや品質の低いコンテンツは、サイト全体のSEOに悪影響を及ぼします。
同じキーワードを狙っている記事や、同じ検索意図に沿って書いた記事が複数ある場合は、流入が分散し、SEO評価が下がる可能性があります。
クローラーが本来回遊してほしいページを回遊しなくなったり、回遊頻度が落ちてしまうなどのおそれもあるため、重複コンテンツには注意が必要です。
また、2022年のヘルプフルコンテンツアップデートにより、低品質コンテンツに該当するぺージがあると、サイト全体の評価が下がる仕組みになりました。
低品質コンテンツに該当するものとして、たとえば以下です。
- 自動生成されたコンテンツ
- 無断複製されたコンテンツ
- 流入が全くないコンテンツ
低品質コンテンツがある場合は、リライトを試みたり削除を検討するなどしましょう。リライトする際に、独自の視点や情報を加えることで、SEO評価が改善される可能性があります。
重複コンテンツと低品質コンテンツのSEOへの影響や対処法については、次の記事で詳しく解説しています。


画像や動画を活用する
ポータルサイトに掲載した記事の内容の理解を促進するために、画像や動画を活用しましょう。
画像や動画があることで、記事の内容をイメージしやすくなるので、ユーザビリティが向上します。オリジナルの画像や動画を作ることで、画像検索や動画検索にも表示され、流入の増加が期待できます。
見出しで解説する内容の図解を作成したり、記事と関連性の高い自社YouTubeチャンネルの動画などを利用したりして、コンテンツの質を高めましょう。
SEOにおける画像の役割を以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【外部施策編】SEOに強いポータルサイトを作成する方法2選

外部施策として有効なSEO対策の方法を以下の2つ紹介します。
- 被リンクを獲得する
- SNSや広告を活用する
よりSEO評価を高めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
被リンクを獲得する
信頼できるサイトから被リンクを獲得することで、ポータルサイトのSEO評価を高められます。
質の高い被リンクが複数あれば、検索エンジンが「このサイトは信頼性がある」と判断して高評価につながります。
ただし、質の低いサイトから被リンクが多数あると、スパム行為だと判断されるので、注意が必要です。
信頼できるサイトから被リンクを獲得するには、以下のような手法を実施しましょう。
- リンク先の貼り替え
- 一次情報を活用したデータの参照元になりやすいコンテンツの作成
- プレスリリースを出稿する
それぞれ信頼できるプラットフォームやホームぺージなどから被リンクを獲得できて、SEO評価を高められます。
被リンクの獲得方法は以下の記事と動画で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

SNSや広告を活用する
ポータルサイトをSNSや広告など複数のチャネルで宣伝することで、認知拡大でき、アクセス数を向上できます。
とくにトリプルメディアを活用すると、相乗効果が狙え、間接的にSEOによい影響を与えられるでしょう。
トリプルメディアとは、以下の3つのことです。
トリプルメディアの種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
ペイドメディア | 費用を支払って認知度の拡大を狙うメディア | ・リスティング広告 ・ディスプレイ広告 |
オウンドメディア | 自社で運営しているメディア | ・ポータルサイト ・サービスサイト |
アーンドメディア | 他社のプラットフォームで情報発信できるメディア | ・SNS ・レビューサイト |
それぞれのメディアを連携させることで、ポータルサイトに訪れるユーザーを増やせます。
たとえば、リスティング広告を使えば、検索結果の上部にポータルサイトのリンクを掲載でき、短期的に集客を伸ばせます。
リスティング広告と同時に記事作成を進めていき、SEO評価が高まったタイミングで広告の出稿量を減らせば、長期的に費用対効果の高い集客ができるでしょう。
また、SNSでポータルサイトの記事を宣伝しフォロワーを誘導できれば、安定した流入を獲得できます。
幅広いチャネルを持つことで流入が増えて、SEO評価の向上が期待できるので、ぜひ運用してみましょう。
以下の記事でSEO担当者向けに広告について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

LANYではリスティング広告の運用代行も提供しているので、短期間で集客に成功したい方はお気軽にご相談ください。
無料ホワイトペーパー「リスティング広告の教科書」はこちら>>
ポータルサイトのSEO対策を外部に委託する際のポイント
ポータルサイトのSEO対策は、専門性が高く頻繁にトレンドが変化するため、自社で内製するよりも外部委託することをおすすめします。SEOに詳しい専門の企業であれば最先端の知識・ノウハウをもとにより効果の高い集客ができるためです。
SEOを外部に委託する際は、自社の業界や商品に関して詳しい企業を選びましょう。実績を確認し、自社と同じような業界のSEOサポートをしているのであれば、安心して任せられます。
また、データベース型サイトに分類されるポータルサイトは、コーポレートサイトなどとSEO対策が異なる点もあります。できるだけポータルサイトに特化したSEO施策を実施するためには、データベース型サイトのSEOを得意としている企業を選びましょう。
ほかにも対応できる範囲で選ぶことも大切です。記事制作やCVRの改善など、自社の解決したい課題にあったサポートを受けられる外注先を選びましょう。
LANYではポータルサイトやコーポレートサイトなど、幅広いサイトのSEOをサポートしています。サイトタイプや領域ごとに経験豊富なSEOコンサルタントが在籍しており、自社のデジタルマーケティングの課題を明確にして、的確な解決方法を提案しています。
必要に応じて記事制作の代行もしていますので、ポータルサイトの集客力を高めて売上を伸ばしたいと考えている方は、お気軽にご相談ください。
ポータルサイトのSEO事例
LANYでおこなったポータルサイトのSEO事例を5社紹介します。
それぞれどのような施策をして集客を伸ばしたか把握できる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社マイナビ
株式会社マイナビ様は「マイナビバイトTIMES」というアルバイト関連の情報を発信するオウンドメディアを運営しています。
データベース型サイト「マイナビバイト」と連携しており、CV獲得を目指しております。
同社ではデータベース型サイトに力をいれていましたが、オウンドメディアの運用体制が十分に整っておらず、戦略的にコンテンツ制作を進められていませんでした。
そこで、データベース型SEOに関するノウハウや実績から、LANYにオウンドメディアの運営代行をご依頼いただきました。
LANYではキーワードプランニングにもとづいたコンテンツ制作を実施します。求人に関する記事を作成し、データベース型サイトでのCV獲得を目指しました。
結果、記事からのCV数が約7倍以上に増加し、セッション数も約1.5倍に。CV数の稼ぎ頭になる記事を複数作成し、サイト全体の流入数の底上げに成功しました。
就活会議株式会社
就活会議株式会社様は、新卒就活生向け求人情報提供サービス「就活会議」を運営しています。同メディアは、ページ数が膨大にあるデータベース型サイトで、インデックスに登録されていないぺージが多数あり、基本的なSEO施策では十分な効果が得られない状況でした。
そこで、LANYのSEOコンサルティングのサービスをご利用いただき、インデックス面の改善に取り組みました。
具体的には、内部リンクやrobots.txtを見直し、CRO施策として口コミの投稿フォームの改善や、UI/UXの機能追加も実施。
結果、インデックス数が119%、クロール量が257%、クロール済みインデックス未登録が420%改善し、モニタリングしていたキーワードの順位も過去最高を達成しました。
株式会社ユナイトプロジェクト
株式会社ユナイトプロジェクト様は、学習塾に特化したポータルサイト「塾シル!(以下、塾シル)」を運営している企業です。
同サイトでは塾選びに関する情報を発信していますが、競合他社が伸びている要因の分析や自社サイトに効果的なSEO施策の立案に苦戦していました。課題に対する施策の優先度もうまく見いだせなかったことから、セカンドオピニオンとして、データベース型サイトに強みのあるLANYにSEOコンサルティングをご依頼いただきました。
SEOコンサルティングでは、サイトマップの見直しや、インデックスするページのコントロールなど、SEOの基本を徹底的に実施。
結果、インデックス数が5倍強に増加し、CV数も前年比で平均140%向上しました。
株式会社アーキベース
株式会社アーキベース様は建設業界の転職・求人サイト「建職バンク」を運営しています。
同サイトは主要対策ページのインデックス率が低く、低品質ページのインデックス率が高くなっており、クロール面に課題がありました。
そこでLANYのSEOコンサルティングでは、主に以下3つの施策を実施。
- 自動生成している動的ぺージのnoindex化
- 静的ぺージのURL構造の変更と階層構造の最適化
- クロール制御の最適化
半年間で34個の施策をおこなった結果、セッション数が199%上昇し、平均検索順位も46.53位から26.10位まで改善しました。
株式会社ONWA
株式会社ONWA様は、日本全国のおみやげデータベース「おみや」の運営会社です。
LANYのSEOコンサルティング開始時、サイトのインデックス数の割にクロール数が足りていない状況でした。
そこで、クロールの頻度が下がっていることでキャッシュの更新頻度も低下し、各詳細ページのインデックスがうまくいっていないと仮説を立てて、以下のような施策を実施します。
- 低品質コンテンツのクロール制御
- サイトマップの最適化
- 内部リンクの見直し
結果、クロール制御の最適化により、主要コンテンツへのクロール頻度が改善。セッション数が300%改善し、過去最高のPVやセッション数を更新できました。
SEOに強いポータルサイトを制作して集客数を伸ばそう
ポータルサイトに対してSEO施策を実施することで検索上位に掲載されやすくなり、流入数が増加します。
流入数が増えれば、新規顧客の獲得やポータルサイトでの収益額向上につながるでしょう。SEO施策はさまざまな種類があるため、自社の解決すべき課題に優先順位を付けてから対策することが大切です。
たとえば、ポータルサイトの滞在時間が短い場合は、ぺージの表示速度の改善やモバイルフレンドリーへの対応を優先的に施策したほうがいいでしょう。ページ数が少ない場合や検索上位のコンテンツが少ない場合は、新規記事の作成や既存記事のリライトを実施することをおすすめします。
なお、自社でSEO対策をしても効果があまり得られなかった企業や、ノウハウがなくて施策立案に悩んでいる企業は、SEOコンサルティング会社への相談も検討しましょう。
LANYではポータルサイトのような大規模データベース型サイト向けのSEOコンサルティングサービスを提供しています。
必要に応じてLPクラフトというツールを使用してポータルサイトのSEOに特化したぺージを生成し、幅広いキーワードで流入を獲得できるようサポートします。
集客効果を最大限引き出すための施策を提案しているので、ポータルサイトによる顧客獲得や収益化にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
データベース型求人サイトSEOコンサルティングサービス資料はこちら>>
無料ホワイトペーパー「データベース型求人サイトのSEOガイドブック」はこちら>>