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SEOツールの最高峰「GRC」の使い方をSEOコンサルタントが解説。
SEOでもっとも重要なのが、サイトの状況を可視化し、質の高いPDCAを回し続けることです。
SEOで成果を出すためには、
- 適切な目標を設定する
- 目標をどのように達成するかの仮説を出す
- その仮説に従って戦術を推進する
簡単に言えば、「目標を達成する方法を決めて、その方法を信じて突き進む」ことが大切になります。
よく「月に〇〇円の収益を得たい」「SEO経由の売上を〇〇%伸ばしたい」という目標を耳にすることがありますが、具体的にどのように達成するのかの解像度が低すぎる場合が多いです。
目標設定の方法と、それに従ったPDCAサイクルの構築がSEOで成功するための秘訣だと思い、下記の記事を作成しました。
この記事では、上記の記事中で紹介されているGRCと呼ばれるSEOツールの紹介をします。
簡単に言えば、順位取得ツールなのですが、SEOで順位取得をせずに突き進むのは、地図のない状態で大海原に繰り出すくらい勇者なムーブです。
この記事では、GRCのツールのご紹介と、具体的にどのような使い方ができるのかを解説していきます。
こちらの記事の内容は下記の動画でもおまとめしておりますので、ぜひこちらもご参照くださいませ。
GRCとは「SEO順位取得ツール」
SEO順位取得ツールといえば、GRCです。
Twitterで簡単なアンケートを取っても、70%以上の方がGRCを選択しました。
SEO担当者やアフィリエイターの1日は、GRCを回す(≒順位取得をする)ところから始まると言っても過言ではないほど、多くの方の生活の一部になっているツールです。
ツールの見た目には、古臭さを感じるのですが、逆に余計な機能がない分、直感的に操作できて扱いやすいです。
そして何より、他の順位取得ツールと比較して、価格が非常に安価なのが嬉しいですね。
順位取得ツール | 価格 |
---|---|
GRC | 990円/月 |
Rank Tracker | 約1400円/月(ドルでの支払い) |
Serposcope | 無料(日本語サポートなし) |
SEMRush | 約25,000円/月 |
※SEOをする上では、1,000キーワード程度はモニタリングしたいので、その場合の価格を記載しております。
Serposcopeは無料なのですが、日本語対応がされていない点と順位取得速度が遅い点もあり、日本ではほぼ利用している人がいません。
※無料お役立ち資料:「【完全版】SEO対策の教科書の動画投影スライド」をダウンロードする>>こちらから
GRCでできること
GRCは非常にシンプルなツールではありますが、使い方を工夫することで多くが可能になります。
この記事では、日々のSEO業務でGRCをどのように使うのかを簡単にご紹介します。
今回は、下記の3つのSEO業務におけるGRCの使い方をご紹介します。
基本的には「3. 順位モニタリング」ができるだけでも十二分に最強のツールなのですが、せっかくですので1, 2の使い方もなんとなく頭に入れていただければと思います。
それぞれご説明します。
1. 競合サイトの特定
SEOは競合他社と検索結果面を奪い合うゲームなので、基本的にすべてが相対的であることを頭に入れるべきです。
相対的だからこそ、丁寧に競合サイトを特定し、彼らの戦略・戦術を把握しておく必要があります。
自サイトの領域であれば競合サイトをなんとなく把握している方も多いとは思いますが、より定量的に競合サイトを特定をしたり、新規参入する領域でどのような競合サイトがいるかを把握するには、GRCが役立ちます。
競合サイトの特定ではGRCの中にある「上位100サイト追跡」と呼ばれる機能です。あまり利用される機会が少ない機能ではあるのですが、結構便利です。
「上位100位追跡」は、指定した検索キーワードにおける上位100サイトすべての検索順位を取得してくれるため、そのキーワードでどのような競合が検索結果にラインナップされているのかを一瞬で把握できます。
この機能を使い、エクセルやスプレッドシートで少し整えてあげるだけで、下記のような「ドメイン別のファインダビリティスコア」のシートが完成します。
ファインダビリティスコアとは、Webサイトがどれくらい発見されやすいか(目につきやすいか)のスコアで、このスコアが高ければ高いほど、対象キーワード群でユーザーの目に触れる機会が多くなります。
下記のようにスコアリングをして、合計の点数を出すイメージです。
- 1位 = 100点
- 2位 = 99点
- 3位 = 98点
- ・・・・
- 100位 = 1点
GRCの100位追跡を利用すれば、各キーワードごとに1位〜100位がわかるため、対象のキーワード群のファインダビリティスコアを簡単に算出することができます。
ファインダビリティスコアが高いサイトが競合になるため、競合特定をしたい際にはGRCの「上位100位追跡」機能を利用しましょう。
具体的なやり方は割愛しますが、ざっくりご説明すると、
- 対象領域のキーワードを30〜100キーワードほど選定する
- 上記のキーワードで上位100位追跡をする
- 1位=100点、2位=99点、100位=1点の配分でキーワード数 × 100URLにスコアを付与する
- スコアを付与したURLのドメイン部分だけで集計をしてファインダビリティスコアを算出する
ニーズがあればまた動画等でデモ解説をしようと思います。
2. 競合サイトの強み・弱みの可視化
競合サイトを特定した後には、競合サイトがどのようなキーワードで流入を稼いでいるのかを把握します。
その際には、AhrefsやSEMRushなどの別SEOツールを利用したり、もしくは競合サイトを目視して記事タイトルなどから対策キーワードを洗い出す作業が必要になります(HTMLサイトマップなどを見るとわかりやすいです)
競合サイトの流入キーワードを洗い出せたら、そのキーワード群をGRCを利用して順位取得をします。
ここまでの作業イメージをまとめると次の通りです。
- 複数の競合サイトの流入キーワードを洗い出す
- 重複削除をして競合サイト群の流入キーワードリストを作成する
- 自社・競合複数サイトの順位をGRCで取得する
自社・競合複数サイトの順位が取得できたら、そのデータを元に「ファインダビリティスコア」や「想定流入数」を算出するようにしましょう。
※想定流入数は、順位ごとの想定CTRに検索ボリュームを乗算することで出せます。順位別のCTRの算出方法は下記の記事をご参照ください。
上記のアウトプットをカテゴリ別にまとめたりすれば、下記のように自社・競合それぞれどのカテゴリが強い・弱いが可視化できるようになるため、今後、自サイトがどのカテゴリを攻めていくべきなのかの戦略が立てらるのでおすすめです。
3. 順位モニタリング
GRCは順位モニタリングをするだけのツールとして使っても圧倒的にコスパが良いです。
GRCは指定したキーワードの順位をボタン1クリックで取得してくれます。
下記のような画面で日々の順位を確認することが可能です。
前回取得した順位との差分もすぐにわかるので、コンディションの把握は非常にしやすいです。Googleのコアアルゴリズムアップデート後にGRCを回す時には毎回ドキドキが止まりません。
長期的な順位変動を見たければグラフのUIでも見ることが可能です。
ボタンを1クリックするだけなので、毎朝GRCを起動して順位取得するのが、SEO担当者やアフィリエイターのモーニングルーティンになっていますね(自動化する場合もありますが)
また、定常的な順位モニタリングに加えて、特定のキーワードに対して施策を投下した際の効果検証でもGRCは大きな価値を発揮します。
例えば、次のように施策を投下したら順位がどのように変動したのかを見ておけば、今後どのような施策を横展開していけば良いのかも把握しやすくなりますよね。
①Twitterで記事を拡散したら62位→18位になった
②文字量を2倍にしたら、86位→29位になった
③カニバリが発生してる記事を統合したらGoogleで53位→29位になった
このよううに、施策を打って順位変動をモニタリングすることで、仮説検証のサイクルも早くなるため、施策の精度もどんどん高くなっていきます。
施策を打ちっぱなしで終わってしまうのではなく、効果検証まで丁寧に実施してPDCAを回していくことが重要でしょう。
他にも、GRCは「カニバリ調査」や「PLP一致率調査(検索キーワードと対策LPが合致しているかどうかの調査)」にも利用可能です。
非常にシンプルなツールだからこそ、使い方次第では無限の可能性を秘めています。
まずは順位モニタリングツールとして利用するところからスタートして、他にやりたい分析などが出てきたらGRCを駆使して自分なりにトライしてみてください。
ちなみに、カニバリ調査でGRCを使う方法は下記の記事に記載されていますので、合わせて読んでみてください。
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LANYさんとの取り組み開始直後から綺麗な右肩上がりでクロール数・インデックス数が共に伸びており、インデックス数は開始前と比べて130%程度増加しました。
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なぜGRCが最高なのか?(デメリットも紹介)
GRCが最高な理由は、使い勝手がシンプルで、めっちゃ安いからです。
プランは下記のように分かれております。
プランの選び方ですが、基本的にはベーシックかスタンダードのどちらかで十分です。
その二つのどちらを選ぶかは、
- 運営サイトが1つか2つ → ベーシック
- 運営サイトが3つ以上 → スタンダード
で考えたら良いと思います。モニタリングするキーワード数もサイトによって異なりますが、なるべく多くのキーワードをモニタリングした方が変化にも気づきやすくなるので、1サイトあたり最低でも100〜200キーワード程度はモニタリングすることをおすすめします。
では、GRCの何がよくないのかですが、「見た目がイケてないこと」「Macだと使いづらいこと」だと思います。
見た目がイケてないのはここまでの画像等を見ていれば薄々気付いているかと思います。でも慣れるので問題ないです。
Macで使いづらい問題はありますが、Macで使う方法が公式サイトに記載されていますので、そこを読んで進めれば問題ないです。僕はMacで使っています。
何が言いたかったかというと、見た目がダサくてMacでちょっと使いづらいけど、最高に使いやすくて安いので、使わない理由がないということでした。
GRCの登録方法(5分以内で完了)
5分もかからず登録できます。
ライセンス購入ページの最下部にある【 ライセンス利用規約に同意し、ライセンス購入申し込みフォームに進みます 】をクリックします。
月払いか年払いかのどちらかを選択しましょう。
スマホ時代なので、GRCモバイルを基本的には選択しましょう。
もしYahoo!やBingの順位をどうしても知りたい場合には通常のGRCを選択しても大丈夫です。
プランを選択します。
基本的にはスタンダード以下で大丈夫です。
入力する情報はこれだけです。
これを入力すると登録したメールアドレス宛に登録完了のメールが届きますので、メールが届いてから30日以内に支払いを完了させましょう。
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まとめ
SEO担当者の右腕的存在、GRCについてご説明してきました。
正直、利用するツールは何でも問題ないのですが、きちんと順位取得をして現状をモニタリングして精度の高いPDCAを回すことは必須です。
間違った努力をしてご自身の時間を無駄にするくらいなら、月額1000円程度のGRCに課金して正しい努力をする方が圧倒的にコスパが良いはずです。
ぜひ順位モニタリングを実施して、質の高いPDCAを回してください。
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