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1月12日完了|helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)の傾向と対策
2022年12月5日にhelpful content updateのグローバル展開を発表しました。そして、2023年1月12日ロールアウトされたことが確認できました。
端的に言うと、helpful content updateとは「人の役に立たないコンテンツを保有するサイトの評価を下げるアップデート」です。
helpful content updateの概要をまとめると次のとおりです。
- ユーザー第一のコンテンツアップデートである
- とくに目立った変動はなかった(一部領域では大きく動いたサイトもあるとのこと)
この記事では、Google’s helpful content updateについて現時点でわかる情報から、傾向と対策を述べさせていただければと思います。
helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)とは?
Googleからの公式情報によれば、helpful content updateとは「検索エンジンをハックしようと作られているコンテンツは人々の役に立たないため、そのようなコンテンツを保有するサイトの評価を下げる」といった内容でした。
具体的には、Googleの公式ドキュメントに記述されているのですが、人々の役に立つコンテンツを評価し、検索エンジンファーストで作られたコンテンツの評価を下げるといった類のアップデートだそうです。
ヘルプフル コンテンツ アップデートは、訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的としています。
Google のヘルプフル コンテンツ アップデートについてクリエイターが知っておくべきこと
どのようなコンテンツが人々の役に立ち、どのようなコンテンツが検索エンジンファーストで役に立たないのかについては公式ドキュメントの中にまとめられていました。
人々の役に立つコンテンツとは「ユーザー第一のコンテンツ」
コンテンツが評価されるには、Googleのガイドラインに従って、検索エンジン(Google)向けではなく、ユーザー向けにコンテンツを作成することが重要です。
次の質問に「はい」と自信を持って答えられるコンテンツは、人々の役に立つコンテンツだそうです。
このようなコンテンツであれば、今回のアップデートは問題なく、むしろ好影響を受けるかもしれません。
人の役に立たないコンテンツとは「検索エンジン第一のコンテンツ」
一方で評価されずらいコンテンツは、ユーザーを第一ではなく、検索エンジンのトラフィック用に作成されたコンテンツです。
次の質問に「はい」となってしまうコンテンツは、人の役に立たないコンテンツとしてみなされる可能性が高いです。
- そのコンテンツは、人間向けに作られたものではなく、主に検索エンジンから人々を引きつけるためのものですか?
- 検索結果で上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックのコンテンツを大量に生産していませんか?
- 多くのトピックについてコンテンツを作成するために、大規模な自動化を使用していますか?
- 他の人が言っていることを要約して、あまり価値を付加していませんか?
- 既存の読者のために書くのではなく、単にトレンドになりそうだからという理由で書いていませんか?
- あなたのコンテンツは、読者が他のソースからより良い情報を得るために再度検索する必要があると感じるようになっていませんか?
- Googleが好む単語数があると聞いたり読んだりして、特定の単語数で書いていませんか? いいえ、そんなことはありません)。
- ニッチなトピックに参入しようと思ったのは、本当に専門知識がないからではなく、主に検索トラフィックを獲得できると思ったからですか?
- 製品、映画、テレビ番組の発売日が確定していないのに、その発売日を示唆するなど、実際には答えのない質問に答えることを約束したコンテンツになっていませんか?
このようなコンテンツを持っていると、今回のアップデートでは不利益を被るかもしれません。
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helpful content updateと低品質コンテンツの関係
helpful content updateで論点となるのが「役に立たないコンテンツを削除することで、その他のコンテンツの順位が上がる可能性がある点」です。
いわゆる「低品質コンテンツ」を大量に保有しているサイトの評価が落とされる動きになる見込みで、SEO担当者としては見逃せない変更点です。
これまでも、低品質コンテンツを大量に保有していることは次のような点でSEO的にデメリットがありました。
- クロールバジェットの無駄遣いになる
- リンクジュースの無駄遣いになる
要は、本来だったら高品質なコンテンツがもらえたSEO的なリソースを、低品質コンテンツに取られてしまうことによって、サイト全体として「もったいない」ことになっていたという考えです。
ただ、今回の “helpful content update” を受けて「もったいない」ではなく明確に「低品質コンテンツを持っていること自体がマイナス評価になる」と解釈を変える必要が出てくると予想しています。
従来 | ・低品質コンテンツのSEO評価は0点 ・よって、0点のページにSEO的リソースを取られるのがもったいない |
今後 | ・低品質コンテンツのSEO評価はマイナス点 ・よって、そのコンテンツを持っていることでサイト全体の平均点が低くなる |
上記のように変わると思っております。
具体的には、サーチコンソールの除外のステータスの「クロール済み – インデックス未登録」のURLや、重複コンテンツなどは、保有しているだけでサイト全体がマイナス評価になる可能性も出てくるかもしれません。
他にもデータベース型サイトの動的生成ページや、機械的なオペレーションで作成しているランキング記事など、怪しいコンテンツを考えればいくつも出てきます。
まずは、英語圏での動きをウォッチして、そこから仮説を導き出し、先手を打てるようにできると良いですね。
低品質コンテンツの考え方や、削除施策の実施方法は次のページにてまとめてあります。
低品質コンテンツの削除施策はやり方を失敗するとサイトにとって大きな悪影響を及ぼします。実行する際には非常に慎重になって行ってください。
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helpful content updateの傾向
英語圏での変動状況を見るに、そこまで大きな変動ではなかったのが結論になります。
ただ、一部領域では検索結果が大きく動いてもおり、具体的には次の領域で動いたと言われています。
- 歌詞
- 計算機能
- 着信音
- 辞書や文法サイト
- 取扱説明書
とくに歌詞のサイトでは、顕著に動いている事例もあり、下記のグラフの赤い線の”https://www.lyricsroll.com/“は大きく下落させています。
サイトを調査してみると、次の傾向がありました。
- 歌詞・アーティスト情報を載せているだけ(他サイトと同様の情報)
- 広告枠が非常に多い
要は、検索結果からの流入を獲得するだけが目的となっている「付加価値のないコンテンツ」であり、今回のHelpful Content Updateで対象となったように見えます。
どのように付加価値のないコンテンツをGoogleが判断しているかは不明ですが、基本的には他ページとの重複率を見ているのではないかと思います。
たとえ、同じ情報を利用していたとしてもユニーク性を担保することは可能なはずです。
材料は同じでも料理の仕方でどんな料理にでもなるように、今後はサイト運営者がどのように情報を料理をしていくかが重要になっていくと思います。
まとめ:helpful content updateの傾向と対策
Google’s helpful content updateについて、現時点でわかっている内容をおまとめいたしました。
まだ情報も少なく、どれくらいの大きさのアップデートなのか、どのような傾向と対策があるのかは読み切れていません。
引き続きLANYブログや弊社のTwitterアカウント(SEOおたく(@seootaku))にて最新情報が分かり次第後共有していきますので、ぜひフォローのほどよろしくお願いいたします。
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