この記事は、LANYアドベントカレンダー18日目の記事です。
こんにちは、ギルド型アフィリエイターのSEOおたく(@seootaku)です。
僕たちは、20代のサラリーマン3人で、副業としてアフィリエイトサイトを運営しています。
2018年10月から3人でアフィリエイトを初めた僕たちですが、サイト立ち上げから1年で月10万円を達成することができました。
運営しているサイトは、20代の3人による転職メディア「じょぶおたく」と、カメラ・レンズブログ「フォトオタク」です。

それぞれのサイトのPVと収益は次のように推移してきました。

世の先輩アフィリエイターに比べたらまだまだ弱小ですが、「#7桁行くまで酒飲まねえ」を合言葉に20代のサラリーマン3人で日々努力しています。
※3人とも本当に禁酒してます。早く7桁稼いで酒に溺れたいです。
簡単な3人のプロフィールは、次の通りです。

- ごーどん(@take_404):Webマーケター(SEO担当)
- とびー(@_matchable):海外営業・マーケティング(UX担当)
- ぱーしー(@_tarotarochan):海外営業(ライティング担当)
全員留学経験があり、3人のTOEICの点数を足すと、2860点になります。非常にわかりづらいですね。
3人の強みはそれぞれ異なっているため、それぞれの強みを活かすためのギルドを組んで日々アフィリエイトに精進しています。
ギルドとは、中世のヨーロッパで、技術の独占などのため、親方・職人・徒弟から組織された同業者の自治団体のこと。
まあ、意味がわからないですよね。かっこつけずに言うと分業です。
でも、ギルド型の方が響きが良いので、そちらで売らせてください。
この記事では、ギルド型アフィリエイターという新しい形について解説していきます。
ギルド型アフィリエイトとは

ギルドとは、それぞれのカテゴリのスペシャリストが集まってできる組織のことです。
スペシャリストが集まることで、
- スケールメリットが出る
- スキルや情報をシェアして組織として大きく成長できる
そんなギルド型組織を、アフィリエイトを通して実践しようとしてます。
例えば、アフィリエイトに必要なスキルは非常に多く、ざっと洗い出しても次のようなものがあります。
- SEO
- デザイン
- マーケティング
- ライティング
- HTML/CSS
- SNS運営
これを全て一人で担保しようとするのは非常に難しいです。
副業であればなおさら。
特に、SEOやデザイン、プログラミングなどのある程度専門性が必要なスキルに関しては、一から身に付けていこうとすると、時間的制約もあり、かなり厳しい現実が待ち受けています。
だから僕たちは、ギルドを組んでいます(分業しています)。
僕らの分業方法は下記です。
- ごーどん(@take_404):SEO、集客
- とびー(@_matchable):デザイン、CRO
- ぱーしー(@_tarotarochan):ライティング
僕ら3人はそれぞれの強みを活かして、楽しくサイトをグロースさせています。
ギルド型で運営することで、できないことや苦手な分野に時間を使う必要がなくなり、本当にやりたいことや得意なことを集めて力を発揮することができるのです。
昔は、アフィリエイトは一人でPCに向かって黙々と作業し続ける孤独な仕事のイメージがありました。
しかし、僕らのように仲間と一緒に取り組めば、Googleのアプデで順位が飛ぶ悲しみを共有したり、成果が発生した時の喜びを共有できます。
喜怒哀楽を共にできる仲間がいることも、ギルド型アフィリエイトの良いところかと思ってます。
ギルド型アフィリエイトのメリット
ギルド型でアフィリエイトを1年間続けてきて感じた良いところ次の2つに分けて紹介します。
MECEかつ構造的に説明したい年頃なので、下記の構造でメリットをまとめてみました。
- サイトの成長の話
- 自分たちの成長の話
MECE感も構造的に整理された感もないですが続けます。
サイトの成長の話
アフィリエイトをしているので、サイトを育てることが最重要課題です。
凄腕アフィリエイターの方であれば、サイトを立ち上げて1年とかで7桁も8桁も稼ぐのかもしれませんが、初心者でポテンシャルも高くない僕たちには到底無理な世界でした。
てか、8桁って何者だよ…
現在でこそ収益が6桁に乗ってきたものの、もし1人でやっていたら確実に挫折していたでしょう。2日くらいで。
ギルド型でやってきたからこそ、初心者の僕たちでも1年間アフィリエイトを続けることができましたし、月に10万円以上を稼げるようになりました。
自分で言うなってことを言いますが、副業サラリーマンが月10万円稼ぐサイトを作り上げることはまあまあレベル高いです。
しかしギルド型アフィリエイトなら、難易度をグンと下げることができます。
どのくらい難易度を下げれるかと言うと、TOEICのリスニングテストに英語字幕が付くくらいです。たとえが下手ですね。
気を取り直して、サイトの成長の話は下記の2つに分けてメリットを紹介します。
- サイトの品質が高まる
- サイト運営にかける作業量が担保できる
サイトの品質が高まる
ギルド型アフィリエイトでは、個人でサイト運営をする以上に、サイト品質が高くなります。
なぜなら、
- 弱みを他メンバーの強みでカバーできるから
- 複数の視点で高速なPDCAが回せるから
弱みを他メンバーの強みでカバーできるから
サイト運営をしていく中では、お互いに協力してそれらの弱みをカバーし合っています。
例えば、ごーどんだけなら、デザインができず、サイトのデザインはひどいものになっていたでしょう。
とびーだけなら、集客ができず、サイトを誰にも見てもらえなかったでしょう。
ぱーしーだけなら、技術的なことが全くわからず、サイトすら立ち上げられていなかったでしょう。
それぞれの苦手分野や弱みがきっぱりと分かれている僕らだからこそ、それをカバーし合う最高の関係が築けています。
複数の視点で高速なPDCAが回せるから
3人それぞれの視点から、課題ややるべきことが毎日のように見えてきます。

3人が全く違う視点を持っているため、出てくる意見やアイデアも自分一人では思いつかなかったようなものばかりです。鳥の目ってやつですかね。違いますね。
一人でアフィリエイト運営をしてPDCAが回せているのであれば、内省力が相当高いはずです。
僕らは基本的には自分に甘く、全員が自分自身の能力を過信しているので、自分に対して反省することはできません。
だからこそ、周囲からのFBが非常に重要です。
僕らは3人それぞれが率直に意見をいい合う関係性を築けており、素直に思ったことやフィードバックをし合って常にPDCAが回り続ける状態を作り続けられています。
個人でやる以上にたくさんの数のPDCAを回すことができているはずです。
サイト運営にかける作業量が担保できる
副業でアフィリエイトをしている方なら痛感しているかと思いますが、専業の方に比べて圧倒的に作業量の担保ができません。
だからこそ僕らは3人で工夫をして取り組んでいます。
具体的な工夫は次のようなものです。
- ナレッジを体型化・仕組み化する
- 誰かが本業で忙しければ、誰かが副業は助ける
ナレッジを仕組み化・体系化する
3人でやっているからこそ、3倍の学びがあります。
僕たちは多くの物事を仕組み化・体型化することで、再現性高くサイト運営を進めていける状態を常に意識しています。
具体例を挙げると、下記のようなものは使いまわせるように最初から仕立てています。
- デザイン
- コード
- 施策
もし1人ですべての作業をやっていたら、今のようなスピード感でサイトを作り込むことはまずできませんでした。
各々が強みを活かして、しかもそれを全員が使える形で仕組み化・体系化してきたからこそ現在の僕たちがあります。
ギルド型アフィリエイトなら副業でも専業に正面から挑むことができるでしょう。
誰かが本業で忙しければ、誰かが助ける
平日の仕事外の時間と土日をフルコミットしたとしても、副業では作業量で専業の方々に敵うことは到底ありません。
また、僕たちは本業でも成果を出したいので、本業の時間を強引に削ってまで副業に割くことはしません。
だからこそ、誰かが本業の方で忙しくて作業量が担保できないのであれば、違う誰かがいつもよりちょっとだけ頑張って作業をします。
これは、もともと仲の良い友人3人でやっているからこそ可能だったのかもしれませんが、ギルド型アフィリエイトの大きなメリットの一つだと思います。
自分たちの成長の話
ギルド型でアフィリエイトを行うことは、自分たちの成長にとっても大きなメリットでした。
そのメリットを次の2つに分けて紹介します。
- 複数間での本業と副業のシナジー
- ソフトスキルが身につく
本業と副業のシナジー
本業と副業を上手く組み合わせて、より効率的に成長できるような組み立てをしている方が多数出てきています。
ごーどんは、本業でSEOを主軸で行うWebマーケターなのでアフィリエイトとのシナジーは抜群です。
ただ、海外営業のとびーとぱーしーも本業への相乗効果が出ています。
もちろん、一人でアフィリエイトをやっていたとしても、上述のように本業に活かせる学びを得ることはできます。
しかし、僕たちはギルド型で行っているのでサイト改善を通して、それぞれの本業の学びが他の人の本業に活かせる形で還元されていっていることを強く感じています。
ごーどんが本業で学んできたことをサイト運営を通じてとびーやぱーしーが学び、彼らの本業に活かすイメージです。
学びの総量も3人でやるからこそ大きくなっていることは間違いありません。
ソフトスキルが身につく
ギルド型アフィリエイトをする中で、個人で取り組んでいたのでは身につかなかったであろう「ソフトスキル」が身に付いている実感が3人ともあります。
具体的に身に付いていると感じるソフトスキルは次のようなものです。
- リーダーシップスキル
- 責任を持って物事を完遂する能力
- チームの士気を高め、維持する能力
全員が特定のサイトディレクトリのオーナーとしてリーダーシップを発揮しています。
また、ギルド内のお互いの士気を高めながら個人個人のタスクや業務は確実に完遂するなど、みんなでやるからこそ身につくソフトスキルは数えたらキリがありません。
定量的にはわからないスキルではあるものの、ギルド型アフィリエイトを始めた1年前と比べて圧倒的に成長したと言える自信があります。
これらのソフトスキルは本業でも活かされているので、どんどん年収が上がっていきます。ごちそうさまです。
ギルド型アフィリエイトのデメリット
ギルド型アフィリエイトをしていて不満に思ったことや、悩みは今のところありません。
もし強いて挙げるなら、下記の2点が今後問題になる可能性はありそうです。
- 収益の配分方法
- 誰もやりたくないタスクを誰がやるか
収益の配分方法
収益をどのように配分するのかは、決め方がわからないのでおそらく悩むことになると思います。
外注だったら事前に指定した金額を渡すだけで良いですが、収益がない時代から一緒に頑張ってきた仲間なのでどう分けたらいいかはわかりません。
お金の件で仲が悪くなることはないかとは思いますが、明確なルールを引きづらいので少しビビっています。
基本的には3等分すればいいのかなと安直に考えていますが、作業量と貢献度はもちろん個人差があるので、そこは大人な対応で決めていけるようにしたいです。
誰もやりたくないタスクを誰がやるか
誰もやりたくないタスクが発生し始めました。
- 銀行口座の開設
- クレジットカードの発行
- 諸々のデータ入力
誰一人モチベーションの沸かないタスクを、どうやって誰も不満が出ない方法で進めるかが今後の課題になりそうです。
今のところは気づいた人がみんなのためにやって、なんとか乗り切っています。
ちなみにごーどんは、そういったタスクが全くを持ってできないのでやっていません。基本はとびーが巻き取っています。
ギルド型アフィリエイトのやり方(僕たちの場合)
僕たちがどのようにしてギルド型アフィリエイトをしているのか、具体的なやり方について紹介していきます。
毎日の定常タスクは下記の3つです。
- GRCで順位モニタリング
- Twitter運用
- instagram運用
定期的に発生するタスクは次の2つです。
- 週次モニタリング
- 月次モニタリング
モニタリングは週に1回、それぞれのディレクトリごとの担当がその週の数字について共有しています。
月次でもモニタリングをしていて、週次モニタリングと同様に数字を見ながらさらに今後の方向性について会話する場として利用しています。
使用しているツール(一部)
- Google Analytics
- Google Search Console
- GRC
- Ahrefs
- Trello
- SocialDog
- #Likes
- Adobe Stock
- Zoom
ポリシーとして、「できないことに時間と体力をかけるくらいなら、赤字になってもいいからツールに課金する」ことにしているので、書ききれないくらい多くのツールを利用しています。
ここからは、僕らが具体的にギルド型アフィリエイトをどのように行っているのかを画像付きで紹介します。
タスク管理@Trello

Trelloというタスク管理ツールを利用して、僕らはタスク管理をしています。
全員がタスク管理が下手なので、お互いに監視し合ってなんとかタスクの進捗を出しています。
このTrelloのボードを利用して、週次でタスク管理会も行っています。
ごーどんととびーは東京、ぱーしーが名古屋に住んでいる状況なのでビデオ会議ツールのZoomで行っており、令和っぽいですね。
僕らのタスク管理のやり方はざっくりこんな感じです。
各々が思いついたタスクを思いついたタイミングで「Inbox」の列に入れる
週次タスク確認会で「Inbox」の中のアイデアカードを精査して必要なものを「Ready」に移す。不要なものはアーカイブする。
「Ready」の中のカードで優先度の高いものを「ToDo」に移す
複数人が関わるカードがある場合には、その場で話す
粛々とタスクを消化していく
ToDoにカードを移してさえしまえばこれです。
初めのうちは思いついた順、やりたい順でタスクをこなしていましたが、副業の時間を最大限効率化するためにTrelloでのタスクの可視化と優先順位付けを行うようになってから、以前より無駄なく進めるようになった気がします。
そして誰がどれくらいのタスクをやっているかが可視化されたのでサボれなくなりました。
コミュニケーション@Slack

僕たちはコミュニケーションツールはSlackを利用しています。
言うまでもなくSlackは最高ですね。
サイトのディレクトリごとにチャンネルをわけたり、趣味の投資や動画のことを会話するチャンネルがあるなど楽しくやってます。
チャンネルをきちんと分けて会話をすることで、話が流れていってしまうことがなくなったり、過去の投稿を振り返りやすいです。
また、書式も多様なので書いていて楽しいでしょう。
オフライン作業会
ごーどんととびーは東京に住んでいるので、週に1回は会って作業会をしています。
いつも、「いつかオフィス契約しような」って会うたび2,000回くらいずつは言ってますね。
オンライン上だけでギルド型アフィリエイトは完結しますが、会って直接会話をした方が物事が良い方向に進む可能性が高まりますし、何より楽しいです。
月に1回は、名古屋からぱーしーも呼び寄せて3人で楽しく作業会をしてたりします。
新幹線代くらいは支給できるように成長したので良かったです。
ちなみに、作業会で意識しているのは、「個人でやれる作業はなるべくやらず、みんなで考える系のタスクをやる」です。
例えば下記のようなものを作業回では考えたりします。
- サイト構成をどうするか
- ソーシャルメディア戦略をどうするか
- 今注力すべきことは何か
「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、僕らはちょうど3人いるので一人では出なかったようなアイデアも3人いるからこそ出せたりもしてきました。
週次モニタリング
毎週1回、各種数字のモニタリングをしています。
僕たちは、それぞれが責任を持つディレクトリがあるので、各ディレクトリについての数字振り返りを行います。
ツールは、Googleスプレッドシートを利用してオンライン共同編集を行っています。

モニタリングの目的としては、数字から学びを得て、成長にブーストをかけるためです。
リライトや内部リンク施策など、すべての施策に対してデータを溜めて、学びを蓄積することを徹底しています。
僕たちは、気合いと努力でサイトをグロースさせるのではなく、データを使ってセクシーにグロースさせたいのです。
月次モニタリング
毎月1回、各種数字のモニタリングをしています。
週次以上に深いところまで数字を見に行って、翌月の戦略や、やるべきことを落とし込んでいます。

こちらもGoogleスプレッドシートでオンライン共同編集するのは同様なのですが、月次モニタリングはなるべくオフラインで直接会って会話するようにしています。
週ごとは小さなPDCAを回して、数字を出すために「手を止めないこと」を意識している反面、月ごとには大きなPDCAを回すようにし「手を休めて頭を使う時間」を取るようにしているからです。
翌月に力を入れるところや、サイト全体の戦略をみんなで定めてまた迷わず実直に進めていける状態を作り直しています。
ギルド型アフィリエイトのまとめ
ギルド型アフィリエイトという新たなアフィリエイトの形を紹介しました。
それぞれの強みを活かしてサイト運営をしていくことで、サイトの品質が良くなったり、グロースの速度が上がります。
また、気の合う仲間と「あーだ」「こーだ」言いながらサイトを運営していくのはシンプルに楽しいです。
ギルド型アフィリエイトのもっとも良いところは、この楽しさだと思います。
多くのメリットがあり、楽しく、たくさんのことを学べるギルド型アフィリエイトは本当におすすめです。